審判員の本音
審判員の本音
◇◇◇ 境野興造審判員 ◇◇◇


【3】 ストライクゾーンについて、角度を変えて話をします
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 ストライクゾーンは規則書にしっかりと示されています。ストライク&ボールこれも球審が決める。審判は、判定機では有りません、審判によっては、それぞれの個性があります。それでは私の事でお話をします。

 選手の皆さんは練習により、五感を鍛え(直感立派な武器)体で覚える、良い球を打つ、 簡単なことなのですが、一番難しいのですね。ストライクゾーンは打者には見えないはずです。あくまで感なのです。
「その訳はホームプレート上の通過の球を見ていたらバットは振れません」(その打者が一番クレームを付けてくるのが現状です)

 では偉そうなことを言う、私はどう?か。その前に審判員、一般の話を聞いて頂きたいです。
 選手皆さんと同じように体を鍛え五感を養って、それに備えています。更に投手の投げ込みにつき合わせて頂いたり、ホームプレート上に、タコ糸でゾーンの枠を作ったりして、より具体的な訓練をしています。

 やはり物を言うのは、球数を一つでも多く見ることです。一日何百球、月には何千球を見て、自分の体に覚えさせていくのです。※(残念ながら今の私には、この体力は有りません)このような訓練をして、選手の皆さんから少しでも信頼して貰えるように頑張っている。これが普通です。

 私の話に戻します、“ソトライク”。
 球審は打者とは決定的な違いがあります。「それは打つ必要がない」と言うことです。キャッチャーミットに収まるまで、じーと球を見ていられることです。少なくとも、打者より有利な立場にあります、でも四球、ボーク、四球では野球になりません。どう組み立てて野球を進行するか、これも審判の仕事と思いますが、ボールは(悪い球)ボールです。がここの所です。
 
 私はここで“ソトライク”を使い、打者に積極的攻撃を期待するサインを発します。気のつかない打者は、ドンドンと三振を取ります。
 だって私がストライク&ボールを決済しているのですから。
 但し高低左右にバラツキが有ってはいけません。(“ソトライク”のゾーン)打者を迷わすような事はしません、打てない球を、ストライクなんて言うつもりはありません。でも“ソトライク”は絶対必要と思います。

 つい最近まで、見たままのジャッジができず、ストライクのコースに来ている球をも弾いていた。そんな球審が、良い球審だなんて言う、間違えた時代もありました。特にプロ野球等、後に気がつき、高さを変えてきましたのです。
 ストライクをボールとは言えないのです。(規則書に決められています)「逆は許されます。私はそう理解します。」

 野球の楽しさ、醍醐味を味わいたいからこそ、審判をお願いしているのだと、選手の皆さんは、仰ると思います。私も全く同感です。選手皆さんの、満足された様子を見て「お役に立てたかな?」審判員として、本当嬉しいときです。毎試合反省です。

 選手の反応、これはチームが違うたびに、様々です、まずストライクゾーンです。私はバッテリーを乗せていきたいと、考えています、投手を潰しては、野球になりません。試合開始の第一球、これはストライクと決めています。

 全体から見ればただの一球、この一球のために、全員が気負い込んでいます。1〜2回ゲームを進めながら、選手の反応を見て、修正をし、判断をしています(ストライク&ボール)でも野球に成らないケースを幾つも経験しました。

 そこで“ソトライク”が必要なのだ!上手に使うことにより、試合がスッキリと治まり、野球を楽しめる、と。“ソトライク”!是こそが草野球の面白さです。

 私の考え方おわかり頂けたと思います。(賛否は別です)打者からしたら嫌われそうですね!積極的なバッティングを期待します。

 バッテリーを私は大切にいたしますよ\(^-^)/。


(2004年7月1日)


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