審判員の本音
審判員の本音
◇◇◇ 境野興造審判員 ◇◇◇


【4】 毎試合が反省の連続
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 私も生身の人間です、調子のいいとき悪いとき、色々あります 乗りきれずにグランドに出る時など(寝不足、深酒等)先ず誤審を心配致します。皆さんと交わすグランドでの挨拶で気分を乗せられる時もあります。乗っているときの判断はまず間違いはないでしょう!今年は本当に暑い日が続いています。暑さ対策を、万全にお願い致します。

 プレーのジャッジは1人制であっても各ベース近くまで寄って見極めたいと心がけています。でもそのために、空きベース作る危険もあります。選手の思わぬミスがあり、次への連続プレーへと続いていきます。これに備えた対応は怠れません。空いた塁を作っておいて、後ろ向きのジャッチ最悪で、信頼を損ないますね。皆さんに信頼頂けるジャッチは、判断を下す位置・間・動作・コールの強弱・これらが一対となったときに「説得力」が生まれるのかと思います。審判への評価は選手皆さんが採点をしてくれます。毎試合満足出来る審判はしたいですが、これがとっても難しいことです。

 ジャッチこれは「1つ」しかありません、アウトセーフは早いか・遅いかで決めています、(同時と言うことは、この世界にはありません)もしどうしても、あるとおっしゃるのなら、これはセーフと判断を下します。ミスジャッチはあると思っています。

 ただ後で気のつくことが多いですね、周りの雰囲気が変わります。ベンチ・ネット裏のひそひそ話・選手当事者の怒り方等で、考えがぐらつく時もありますが、逆もあります。こういう緊迫した中での審判は楽しいものです、家に帰ってから1つ1つのプレーを思い出しながら反省をします。同じミスを繰り返したくありません。

 地上スレスレの捕球、それから送球が逸れたときの、タッグ等難しい判断を迫られるプレーは、いっぱいありますね。ただ、ミスジャッチと自分で認めたときはジャッチを変える勇気も、必要と思っています。

 打者走者の3フィートラインですが、内側を走るのは(目的)お尋ねしたいです。チームプレー?デフェンス側のプレッシャーですか?ルール通り、外側を走って下さいね!私は厳しく判断をするべき事項と考えています。怪我にもつながりますし、次のベースも狙いにくくなりますよね、良いことは無いように思いますが?ご一考をお願い致します。

 抗議については色々ありますよね、大いに結構と思います。規則適用の誤り等、チームの責任者・プレーの当事者に認められています、規則書を開いてでも、誠実に答えなければ行けないこと、と思っています。アマチュア野球では提訴試合はありません。だから、尚のこと、現場での決着を計らなければいけないと考えています。

 アピールプレーは選手からアピールが無い限り見て見ぬ振りで御座います。自信のあるアピールを期待しています。

 これからも楽しんで審判をやりたい、少しでもお役に立てればと思っています。暑いい日が続きます。皆様体調には十分気をつけてくださいね。


(2004年8月1日)


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