審判員の本音
審判員の本音
◇◇◇ 境野興造審判員 ◇◇◇


【14】試合中の会話
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 複数の審判制の時は、その時そのときでサインを出し合いフォーメーションの確認をしています。又インターバルを利用して短い言葉とかで意志を伝えあっています。一人の審判員の(特に私)緩慢な動きで全員に負担を与えてしまうこと多々あります。

◆最近の話3人制
 3塁線に、ふらっと上がった飛球でした、遊撃手・左翼手が追うも捕れず、フェアージャッジでした。バッターランナーは1塁を回り2塁へ、その後を追う私、見にくい光景でした。2塁でのプレーは当然クロスプレーです。その直後、仲間がサインで、ものすごく怒ってきました。私たちのボスもこの日はグランドに来ていました。しっかりと見られてしまいました。反省会は血祭りでした。しばらくはお呼びがないと覚悟をしています。

◆解説 (1)
 私がバッターランナーの責任を受け持たなければいけない。(1up)upはフェアーかファールの判定を下す。その為に他のベースに移動は不可能です。この事はサインにより打ち合わせを確認済みです。PUはその場で様子見て、と言うことになります。私が動かないために、2塁に目の届かないベースを作ってしまいました(空き家)。本来は迎えのジャッジが必要なのですが、後ろから選手を追いかけていく姿、想像しても気持ち悪いですよね。

 選手にかけっこで勝てるはずありません。これは落第です。本当に私は下手だなぁと思っています、だいいち下したジャッジに対し説得力がありますか? あるわけがないでのす。あと1回やったら引退です。

 又、この席でこんなおもしろいことが話題になりました。インフィールドフライについてです。球審がインフィールドフライとコールしましたが・・・内野手はこのフライを捕れず、また触れずで、転々とファールラインを超えてしまった、ランナーはどんどん走ります。打者はこの時点でバッターアウトです。しかし打球はファールです。当然攻撃側ベンチより抗議ですね。ファールなのにどうしてバッターアウト?なのか! じゃどうして得点は認められないのか。軟式ではよくありますね、ピッチャープレート付近のフライがファールになることが。
 審判員の対処は書きませんが自由に話し合ってください。とってもおもしろいですよ。

 楽しいときもいっぱいあります。本球場に行くと観客席があります。ダッグアウトの上ではチアーガールの応援合戦、フィールドからの眺めは、これは又見事です。他の塁審からルックのサイン、見ている返事。こんな不謹慎だからミスばっかりなのだよね。悪い審判員です。


 (2005年7月1日)


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