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●それでは「審判員の眼」を読んでの素直な感想を
 言わせて頂きます。

[ ブギーズ 杉浦さんからの臼井宛のメールを了解の上、転載します ] 

 星野監督の件に関しては、JB’Sでも5/7の試合前に1番の話題になりました。
 私はプロの野球に関してはアマチュアに無い部分が多分にあると思います。お金がかかってる、選手の生活がかかってる、それらの選手を指揮してる監督は選手以上に責任を重く感じてるはずです。特に昨年より騒がれてる多くの誤審疑惑、それに対してプロ野球機構が下す審判に対する曖昧な処分決定、昔から言われてる特定チームへの有利な判定疑惑等で各チームの選手達が疑心暗鬼になり苛立ってもおかしく無いのが今のプロ野球だと思ってます。

 更にプロ審判の誤審は医者の誤診(この場合命がかかってますが..)と同じぐらい重大だと思うのですが医者と大きく違うのは、安い給料による重労働、ただでさえ判断の難しいプロの素早いプレーに対して経費削減の為に4人制の導入をされても、審判への責任だけは非常に大きいまま昔と変わらず、一度誤審をすればマスコミから選手からお客から非難の集中を浴びるとなると、審判も心労が重なりその結果判定に臆病になったり判断が曖昧になり、更なる誤審を招く結果になってると思います。そういった悪循環にあるプロの選手と審判の立場を、アマと同列で比較するのは本当に公平で良い事なのか日頃から判断に困ってます。
 これらの悪循環を無くすべく私の解決案はありますが、話が長くなるので別の機会にします。

 さて純粋に野球という大枠(プロ、アマ問わず)でとらえた場合は、臼井さんのおっしゃる通り審判の裁定には一切文句を付けるべきでは無いと思います。
 ただし、微妙なプレーや審判の曖昧なジャッジに対してはアマでも監督が判定に対して紳士的な態度で審判に確認(抗議と同じですかね?)し、審判はそれに対して納得行く説明を堂々と言うのがベストだと思います。その間、選手は一切口を挟まず後で監督から説明を聞くのが条件です。

 私はアマの抗議には大きく分けて2つあると思います。一つは複雑なプレーによる知識による判断の相違、もう一つはアウトセーフ、ストライクボール、捕った捕らない、フェア、ファール等の客観的な判断の相違です。
 ボムス戦の件は前者だと思います。掲示板に言い分が書いてありますが、お互いアマなのだから審判の知識が絶対正しく無いのかも知れませんが、それ以上に選手の知識も絶対では無いとも言えるのだから、これを言い出したらきりが無いわけでプレー中は黙って審判の判定を信用すべきだと思います。
(試合後でも改めて確認をしてお互いの野球知識向上につなげれば最高だと思います)

 後者に関してはアマでは絶対に審判に服従すべきでしょう。これに文句を言ってたら試合になりません。
 ストライク、ボールの判定が一番微妙な点ですが、審判によって低めに甘い、高めに甘いとかあると思います。投手、打者にとってこの癖をいち早く読むのも野球の味だと思ってます。利用したもの勝ちだと思います。私は打席で審判の判定が自分の判断と違って納得いかない場合は直ぐに、自分の判断とどれくらいズレてるか確認するように最近しました。例えば「低めいっぱいですか」と聞いて「十分入ってる」と言われれば、自分の中の低めのボールをストライクゾーンにします。ベンチに帰ってから皆に確認して、あれは低めのボールだよと意見が合えば、チームとして今日は低めは打ちにいこうと指示すれば言い訳です。
 投手には低めにガンガン投げていけってな具合です。我々が思ってるストライクゾーンが絶対なんて保証は絶対無いと思っています。審判のも絶対に教科書通りだとも思いません。それだったら、試合の度にズレを補正してプレーすれば草野球のレベルなら十分野球になると思います。
 ボールのコースをストライクと言われたらヒットが打てないなんて思う人居るならナンセンスだと思います。それを言えるのはアマのトップクラスやプロの世界の人で、我々の草野球レベルの球威なら、それぐらいヒットに出来ると思ってます。基本的に草野球の審判の方は投手有利にストライクゾーンは広いと思いますが限られた時間の中、プレーの進行を早くする為には投手有利がベストだと思います。

 とにかく草野球に何を求めるかだと思います。楽しくが一番で、そうする為には公平な判定が必要という事ですが、公平を突き詰めると結局シビアな野球になり、審判の判定でもめてしまい遺恨が残り楽しめない...本末転倒です。一番大切な楽しく皆で野球をする為には、細かい事にこだわらず与えられた判定の中でも勝てるぐらい自分達の技術向上するのが得策だと思います。我々のチームはまだまだ発展途上のチームなので審判の判定に文句を付ける立場では無いと思ってます。ある程度強くなって自信があるチームになればなる程、下手なプライドが審判抗議につながるのではないでしょうか?(プロ野球は最たるものだと思います)
 サタデーリーグは結構レベルが高いと思うので、そういったチームもあるのだと思います。強いと思っても全国に比べたら間違いなく井の中の蛙なんですが(たまに居ますが、下手なのにやたら文句つけるチームは最悪ですね..)。

 恐ろしく長いMAILになってすみません。ついつい思ってること書いてたらこんな事に...JB’Sも草野球の全国大会で優勝するぐらい強くなった時は臼井さんに猛抗議するかもしれませんね...その時は多めに見てください。
PS:CCはJB’S監督生川(なるかわ)のアドレスです。彼は私の野球哲学の師匠でもある親友です。彼にも今後、野球に関する話をして頂けると幸いです。私では思いつかないぐらいの素晴らしい考えをもってる男です。

2000年5月12日





●審判の裁定に従うチームづくりを

[臼井 淳一]  

 5月6日ナゴヤ・ドームでの出来事。中日がゴメスの左中間適時二塁打で3−3の同点とした7回、続く2死二塁で立浪がカウント2−1からの内角低めの球をストライクと判定され激高。橘高球審の肩をついて退場を宣告されると、ベンチを飛び出した星野監督も同球審に体当たりして退場。中日のコーチ、選手が審判団を取り囲み、同球審を蹴った大西選手も退場。橘高審判は肋骨骨折、左肩、背部打撲の診断(その後の経過は新聞報道の通りです)。
 私の個人的な見解は、同じことの事件がおきないように、諸関係機関は星野監督を永久追放にすべきだと思います。

 5月5日、二子健保グランドの出来事。トリックスが4回の裏の攻撃、3−2でトリックス1点リードで、2アウト満塁。緊迫した場面です。打球は3塁線へのゴロ、3塁手のグラブに触れてから、ファウル地域の走者に打球が当たりました。審判は打球が一端3塁手にふれているのでフェアーを宣告しました。3塁手はホームに投げ走者をタッチアウト(タッチをする必要がないが送球が少しそれたためのタッチです)。チェンジになりました。
 ここで、ボムスの捕手とベンチから、走者が打球を蹴っ飛ばしているので、その時点でアウトだと、審判に抗議がきました。審判は、走者は蹴飛ばしたのではなく、打球を避けようとして、立ち止まり、蹴っ飛ばしてはいないと説明しました。それでも納得できずベンチでぶつぶつ言っておりました。
(野球規則5.09に載っております。内野手に触れたフェアボールは打者、走者に触れた場合はインプレー)

 ここで問題なのは、ボムス側はホームでアウトで点数も入っていないのに、なんで執拗に抗議したり、ベンチでぶつぶつ言う必要があるのかと言うことです。審判として、とても不愉快になりました。
 もし、ホームへの送球がそれたり、あるいは走者に当たった打球がそれて点数が入っていたら、ボムスはどんな抗議をするのか思うと、6日の中日戦を思い出してしまいました。
 あえて、6日の中日戦と5日のボムス戦を書きましたが、審判に対する対応は、私たちアマチャ−野球は、プロ野球の影響を受けて、感情をストレートに出してはいけません。
 審判の裁定は最終のものです。規則の適用を誤って下された疑いがある時は、監督だけが訂正を求めてください。

 審判の裁定に従うことができない野球人は、プロ、アマを問わず野球をやる資格はありません。全チームへの注意をうながします。

2000年5月10日




●野球は格闘技か

[臼井 淳一]  

 よくプロ野球でホームプレート上で捕手とランナーな激突する場面があります。時により捕手が脳しんとうを起こしたりする時があります。われわれの野球ではあまり見かけません。明日の仕事を考えるとそこまでは出来ません。

 よく見かけるのが一塁での激突です。これは内野手の悪送球がほとんど原因です。
 この時ランナーは一塁手に激突するか、それともよけるか判断に迷うところですが、基本的には一塁を走りぬけて、それから次の塁を狙うのが基本ではないでしょうか。
 走者が、猛スピードで一塁手に激突。又はスピードのついた走者が一塁手の足にひっかかる。双方の体格の差にもよりますが、けがをするのは一塁手がほとんどです。

 とくに一塁の守備は、ベースを開けておくのが基本です。右足か左足がベースに触れていればいいのです。内野手の送球を前でさばくことを考えれば、悪送球にも対応できます。

 われわれの野球では、激突したあとが問題です。そこで喧嘩ごしになり、相手を恫喝したり、罵声を浴びせたりする事は許されません。激突する自体、双方ともに責任があるからです。まず、どちらかが謝ることです。これができなければ、野球をやる資格はありません。

 野球は決して紳士のスポーツではありません。どちらかというとスポーツの中では、スリルとサスペンス、男の結婚詐欺みたいな面をもつスポーツです。だから面白いのです。

 また、われわれの野球は格闘技ではありません。味方同士が激突した時にも、大ケガをしないように日常不断から体を鍛える必要もあります。同時に野球を甘く考え、ろくにストレッチもやらずにプレーすること自体、これもあらためてほしいことです。




●コーチスボックスの役割とファールボールの処理

[臼井 淳一]  

 当リーグのチームでコーチスボックスに行かないチームが2、3あります。コーチスボックスの役割は指示だけではなく、ファールボールの処理もわれわれの野球にはあります。特に9人しかいないチームは、ベンチが守備の時は空になります。そういう時に守備側がファールボールをもたもた処理していたのでは時間が無駄になります。
 コーチスボックスに行かないチームにかぎって、ファールボールの処理の仕方が悪いです。
 当リーグで2つのことが、1部リーグではきちんとできています。特に敏速にタイミングよくファールボールを処理してくれるチームは1部ではジャパニーズです。2部では東京ユニティーです。
 皆さんも打席で神経を集中できる時と、できない時があると思います。結果は集中できた時の方がいいと思います。審判員は1人です。ゲーム以外のことに気を使わすと肝心のジャッジに狂いが出てくる時があります。
 コーチスボックスに行かなかったり、ファールボールの処理が悪いチームは、それだけで、審判員によっては悪い印象をもたれますので、注意してください。
 本来コーチスボックスに付かないと審判員が注意するのですが、子供の野球ではないのであえてしません。チームの自覚をうながします。




●10分で何が出来るか

[臼井 淳一]  

 われわれの野球は制限時間が120分である。そのうちゲームが出来るのは100分間である。10分は練習、もう10分はグランド整備。少し油断すると80分間しかゲームが出来ないこともあります。120分間で7500円のグランドを借りるとなると、1分間で6円25銭であります。審判料金を加えますと約1分間12円になる。まあ、これを18人で割ったとしても一人750円です。1試合で約13.500円かかります。(囲いのある良いグランド)

 18人か13.500円で2時間楽しめるスポーツは、安いか、高いか判断は迷うところでありますが、それに付随するもろもろの経費をかんがみると安いとは言いきれません。
 この問題は次回に回すことにして、10分間で何が出来るかです。まずグランドに入ったら監督はメンバー表書き、全員を集めての訓辞?。メンバー発表の構想を練る。他の8名の選手は勝手にキャチボール、準備運動。監督も慌ててキャチボール、準備運動。これが試合の始まる前のワンパターンのです。あわただしい試合前の10分間です。

 この10分間を有効に使う方法はないか、考えてみました。やはり結論は最低30分前に集合することです。せめて両チームの監督は1時間前に来るべきです。そこで試合の始まりから、終了までの一切の雑務を終えることです。

 グランドに入ったら野球に集中することが大切です。ベンチで競馬のラジオを聞きながら、2−8だの、2−6だのと言ってないて、芝のグランドでも走って「う〜んこの芝はいい、2−5だ」と思えば必ず2−5がきます。(奨励はしません)。

 10分を有効に使うかによって、われわれの試合の勝ち負けは左右されます。時間は金なり時は金なり。10分は勝敗の分かれ道なり。3分は相撲の制限時間なり。遅れてくるのはしょうがないなり。なりなりでは済まされないになり。(おわりなり)。




●デットボールについて

[臼井 淳一]  

 サタデーリーグの投手の中で、速い球を投げる3人を上げるとしたら、私の知っている限りでは東京ユニティーのA投手、タドポールのH投手、トリックスのA投手です。3人に共通していることは球が重いことです。先日この中の一人の投手から、ワンバウンドのボールを審判の私は腿にまともに受けてしまいました。一瞬息がつまり、足がつってしまい、涙が出るほど痛かったです。痣が1週間たっても残っています。軟式球ですからこの程度ですみましたが、硬式球だとどうなるか、15年ほど前、高校野球の練習試合で足のつま先にボールが当たりました。ご存知のように審判靴はつま先が硬くなっています。それでも親指の爪がくじゃぐじゅに割れて、いまでも爪がぎざぎざになったままです。もう一つ自慢ではありませんが私の10本の指は第一間接から全部曲がっています。一本、一本に思い出があります。(小指の思いでもあります)
 前置きが長くなりましたが、デットボールは軟式球でも当たる場所によっては危険だということです。特に頭は危険です。現在ヘルメットを着用しているチームは、東京・ユニティー、タドポール、ビヨンズ、フェ二クッスです。中には帽子もかぶらずバッターボックスに立つ人もいます。公式大会ではヘルメットは義務づけられます。.ヘルメットのあるチームは着用してください。ないチームは揃えるようにしてください。大きな怪我があってからでは遅いのです。また、投手もヘルメットを着用していると投げやすく、デットボールも少ないという話を聞きました。
 それからベンチから「あたれ、あたれ」のヤジや指示は止めましょう。「よけろ、よけろ、当たると新婚の奥さんが泣くぞ」こんなユーモアなヤジは歓迎します。




●DH12人攻撃について

[臼井 淳一]  

 正確には、プロ野球のDHではなく、仮に12名守備につき、12名で攻撃すると理解して下さい。そのうえで9名守備につき、3名は打席にたてる権利があります。もちろん12名以上いればその中で交替はできます。また、ベンチにいる3名は打席を外さない限り、守備の交替は自由にできます。極端な例ですが全部のポジションを12名で回す事ができます。 例えば一塁手を各回ごとに交替することもできます。(メンバー交換の時点で9〜12名を明確にする)
ここで注意してほしいのは、守備だけで打席に立たないことは違反です。また原則としてメンバー交換の時点で12名そろってなければならないが、少々の遅れは打順を狂わせない限りは、相手の監督さんに了解を得てやって下さい。(12名野球は1人でも多く参加することに意義があります)
 次に12名攻撃で打席を飛ばすことですが、例えば回も押し迫って3−1で負けていたとします。先頭打者がヒットを打ち、次の打者は今日は不調だと思ったら、監督は次の打者を飛ばす事ができます。それも3名までできます。ただし打順は狂わすことは違反です。(3名の選手が改めて復帰することができる条件は、残り9名の中で思わぬアクシデントがあり、常識的に見て試合に復帰することができない場合は、3名の中より復帰することが許される)
 また、同じ条件でヒットの打者に代走を出すこともできます。ただし12名の中で代走を出した場合には代走は試合から除かれます。また同イニングに代走者に打順が回った時は13人目がいなければ、無条件で1つのアウトが取られます。
上記のことは監督同士で確認しながら進めて下さい。審判員は知らない時が現状ではあります。(12名野球するしないは自由です)




●架空のタッチはいけません

[臼井 淳一]  

 守備側がボールを持ってないのにタッチすることは、状況によっては走塁妨害を取られます。よくある例はセカンドでの空タッチはケガにもつながりますので絶対にしては行けません。




●一塁の打者、走者の駆け抜け

[臼井 淳一]  

 基本的にはラインの内側、外側を駆け抜けても関係ありません。打者、走者が二塁への行動を示した場合。タッチされるとアウトになります。一つの例ですがセンター前にヒットを打った場合、打者、走者は必ず一塁を蹴って二塁をうかがう行動をします。この「行動」が駆け抜けたのちあった場合、たとえ一塁でセーフでもタッチされるとアウトになります。これはアッピールプレーではなく、審判の判断により決まります。




●ホームベース付近は注意

[臼井 淳一]  

 チームによっては好意でバットをすぐに片付けにきますが、ホーム付近でのプレーがある場合は、それが解決してからにしてください。打球が当たったりした場合に面倒ことになります。