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●審判から見たスピーディー・楽しい野球とは

サタデーリーグ審判員   小川

 替えボールを早く審判が投手に渡す。例えばファールボール、暴投の時、替えボールを早く投手に返球するように心がけています。、それによりボールを受けた投手の気持ちが落ち着き、テンポよく投球できることが、いくつかのチームの投手に質問して再確認しました。テンポよく投球できるということは、試合運びが早くなるのは勿論の事です。

 また、ファールボール、暴投のボールをベンチの皆さんが積極的に取りに行き、その時間をプレーに回す方がよいと思います。同時に審判へのボールを返すタイミングのよいチームは「強いいチーム」ですね。

 審判はホームプレートの汚れを気にします。あるチームの捕手にあまり汚すので「汚さないように」お願いしたら、「審判さんは掃くのが嫌なのだ」と冗談交じりに言われました。一回ホームプレートを掃くのに約30秒かかるとしたら、20回掃きますと、10分費やされるのです。もったない時間ですね。

 試合後、この捕手に上記の事を話しましたら、次の試合からホームプレートを汚す事がなくなりました。嬉しい限りです。
 
 草野球の審判を永くやっておりまして、第一ストライクは絶好球が来る確率が高いのです。勝ためには4球を得るのは大切な事ですが、2ストライクのあとの見逃し三振が多く見られます。
 
 打つ、走る、投げるが野球の原点としたら、無造作に打てとは言いませんが、なるべく「スイング」をしたいものです。積極的に打つ事により野球がより楽しくなります。最近の大リーグを見ておりますと、アウトコースのボールの球でも見事にヒットにしていますね。

(2001年6月1日)



●日本の野球界は永遠に不滅だろうか

臼井 淳一

 大リーグで日本の選手が活躍しております。マスコミも連日のように取り上げています。
 日本にいれば、それなりの報酬も保障される選手もいます。また、アメリカでたたき上げて活躍している選手もいます。

 これらの選手に共通していることは、日本では「セントラルリーグ」。それも「巨人」に所属していないと「脚光を浴びる」事が少ない。いくら報酬がよくても観客が少ない、テレビにも映らない。そんなことにも不満を感じているのではないでしょうか。

 「巨人戦」は毎晩のようにテレビで放映されています。極端な話ですが、巨人以外のチームは巨人あってのチームになっています。パ・リーグにおいては、優勝したチームだけが初めて「全国」ネットで放映され、話題になるだけです。

 まぁ、こんなことは、いままでいろいろな人が言っております。また、アメリカ野球界と日本野球界を比較する自体が、どだい無理なことです。事実日本の野球界は巨人軍中心に繁栄してきました。それを「いまさら次郎」とはいいませんが、大リーグで活躍している日本選手を毎日見せつけられますと、果たしてこの現状がよいのだろうかと不安を感じています。

 巨人戦の視聴率が20%を切っていることにも、実は大きな不安を感じているのです。「巨人軍は永遠に不滅です」。「日本の野球界は永遠に不滅」だろうか。

(2001年5月1日)



●大阪・Kさんへ 「エール」ありがとう

臼井 淳一

 野球の「審判員」とは、なんなのか考えてみました。「裁判官」も「審判員?」ですね。法律を勉強して「判決」を下すのですね。野球の審判員も「公認野球規則」に基づき「判定」をしますね。「判決」と「判定」と字は違いますが、「裁定」を下しますね。

 私は草野球の審判員ですが、「判定」を下すことは、「気持ち」がこもっていないとダメだと思っています。「アウト」「セーフ」「ストライク」「ボール」、場面によって全部違うと思います。

 大切なことは、審判員が自然体で判定することです。「自然体」とは何なのか? それは審判員の「物の見方・考え方」が基本になるのではないかと思います。「野球規則」は大前提ですが、これを厳格に振りかざして「判定」すると野球が面白くなくなるときもあります。

 私は、一人制審判員を永くやっておりますが、「一人だからしょうがない」という「いいわけ」は絶対しません。「ベストを尽くした判定」で選手に対応しています。選手も納得してくれます。審判員として、ここが一番嬉しいのです。私は一人制審判員に「生き甲斐」を感じています。こんな楽しいことはありません。

 よく4人制審判員のついた大会なので、一人だけ「威張っている」審判員を見かけますが、失格ですね。審判員は「威張って」はいけません。
 
 K様、このHPの「臼井会長のページ」も読んでください。私の「自然体」です。これからも「更新」のときはお知らせいたします。また、なにか気付いたことがありましたら「掲示板」に書きこんでください。本当にメール有難うございました。

2001年3月


●サタデーリーグの審判で気がついたこと

[ニューフェィス審判員 M・O]  

 まだ、リーグの審判をやらせていただき日が浅いのですが、気付いたことを書かせていただきます。

 その1、コーチャースボックス内にグラブを持ちこまないこと、野手が打球を追う際、そこに置いてあったグラブを踏み、捻挫、あるいは脱臼をして、救急車の世話になったケースを幾度も見ています。仲間がケガにあうと非常に後味の悪いものです。グラブはボックス内に持ちこむことをおやめください。

 その2、試合の前の練習(アップ含む)は外野でおこなって欲しいです。少なくともダイヤモンドの外で……。白線が引いてあるにもかかわらず、それをまたいでキャッチボールをし、白線を消してしまうチームがありましたが、それは問題外の話です。もちろん注意はします。

 その3、ホームベースをなるべく汚さないこと、掃除する時間が永くなれば、そのぶん時間を要するわけです。汚さなければそれだけ野球に打ち込めます。私共はなるべく7回まで消化して欲しいのです。ぜひ、協力して欲しいものです。

 とりとめなく記しましたが、私が審判をさせていただいたチームのほとんどが、非常にマナーが良く、試合運びもキビキビしており、気持ち良くジャッジが出来たことが強く印象に残っています。

 もちろん各チームの人に要求するばかりでなく、私も正確なジャッジ、機敏な動作でボールを持った野手の近くで判定する……、課題がたくさんあります。毎試合、反省し勉強していく覚悟です。
 今年1年よろしくお願いします。                        

2001年1月



●三上 正審判員を偲んで

[臼井 淳一]  

 三上さんと初めてお会いしたのは、6年前の世田谷・河川敷です。審判をやっている姿をみまして、「おゃ、この人はできる」と思いました。
 まず、声が大きいこと、動きに無駄がないこと、そしてなにより選手に親切・丁寧にルールのアドバイスをしていたことです。

 早速、試合の終わるのを待ち、「リーグ戦の審判を手伝ってもらえないか」と話をしました。それが三上さんと私とが知り合うきっかけでした。

 その後リーグの発展と共に、三上さんの紹介で審判員を紹介していただきました。
 三上さんとは直接お会いして、なかなか話合いの機会がありませんでしたが、今年の春にはじめて、三上さんの音頭で6名の審判員が集まり、お酒を飲みながら交流を深め合いました。
 その時、私が気になりましたのは、三上さんがなんとなく元気がないことでした。

 野球シーズンが始まり、三上さんとのファクスでのやり取りが繁雑になりました。三上さんは、それらをきちんと整理して、○月○日は○○○審判員と几帳面にファクスで知らせてくれました。また、試合の結果も同時に知らせてくれました。私はそれをHPの掲示板に書きこむことがスムーズにできました。

 三上さんは、自転車で世田谷区内はもちろんのこと、大田区、品川区、港区、川崎区、三鷹市と裏道を走り、雨の日、暑い夏の日、寒い冬の日も自転車で走りつづけました。驚異の体力の持ち主でありました。

 一度「三上審判員と自転車」という題で原稿を依頼しましたが、「自慢することじゅない。別のことで書かせてもらいます」と言われ、原稿はそれきりになりました。

 今年の夏は、サタデー以外のチームからも審判の依頼が多く、三上さんにはかなり無理をお願いしてしまいました。三上さんも一度グラウンドで倒れたそうです。私も心配になり、「大丈夫ですか。無理なようでしたら遠慮なく言ってください」といいましたが、「秋になれば体力も回復しますよ」と言っていました。その矢先の訃報でしたのでショックでした。享年63歳。

 残念です。あと10年は審判員としてサタデーリーグを支えていただきたかったです。
 三上 正審判員のご冥福をお祈りいたします。黙祷。

2000年12月14日

●なぜ1塁に走るのか?

[臼井 淳一]  

 サタデーの紅白試合で1塁と3塁を入れ替えたゲームをやってみようかと思っております。どんな不都合、好都合がでるでしょうか。ルール上は右と左を入れ替えればいいので問題はないと思います。

 右投げ左打ちの人は多くいますが、左投げ右打ちはあまり見かけません。投手は左投げが多いですが、内野手は1塁を除いて右投げが圧倒的に多いです。
 相撲の組手なども、左右どちらでも、なまくらヨツの人もいます。野球も左右どちらでも打てる人もいます。ただ投げる方はグラブをもつので左右両方とはいきません。

 野球競技は右周りです。陸上のトラック競技と同じです。世界の人口で利き腕が右利きと左利きの比率はわかりませんが、たぶん子供のときに無理に修正を加えなければ半分対半分だと思います。

 先日、タドポールとフェニックスの試合で、一塁へのゴロを打者走者が塁間を半分ぐらい走ったところで、体に当て「あっ、いけないアウトだ」と言ってベンチに戻りました。これはその通りです。よく1塁の方向に3歩走って打球が当たったからアウト、といわれますが、それは審判の判断です。

 また、この試合でキャッチャーフライが打者走者の背中、方向3塁寄りに上がりました。捕手は打球を追いました。打者走者は1塁に走らず、捕手と一緒に打球を追って、捕手と接触。捕手は落球。打者走者は守備妨害でアウトになりました。本人は「わざとじゃない」と言っていましたが、味方ベンチから「打ったら1塁へ走る。野球の常識」でチョン。

 複雑なのは1塁方向へのフライで捕手、投手が打者走者と接触した場合です。いろいろなケースが想定されますが、守備優先でやりたいと思います。もちろんなりゆきでファウルもあります。

 さて、来年の紅白戦は「打ったら3塁へ走れ」で1イニングだけやらせてください。

2000年10月