「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ

アンパイア・クリニックに参加して
SSL審判代表・高橋 秀男


 今年で3年目となる、UDC主催の「ジム・エバンス アンパイア・クリニック」は、12月3、4日に神宮外苑の日本青年館と外苑グランド・室内練習所で行われました。
 http://umpire-dc.org/top/index.htm ご参照下さい。

 今回、ジム・エバンス先生はこの地の講習会にも慣れたのか、随分リラックスのなかにもテンションが高いものだったように感じました。

 それにしても、エヴァンス先生は野球の歴史から規則について当代第一人者です。どのような質問にも的確に且つ背景まで説明してくれます。そしてそれは聴講者全員が納得するものなのです。

 余談ですが、悲運にも数年前メジャーリーグの現役審判の職を去ってしまい、リーグ機構とは断絶状態でしたが、やはりルールに熟知している彼を機構側が無視できませんでした。必要人物としてルール委員会への再参加を要請したようです。丁度来日する直前に彼は野球規則の問題点について意見書を提出してきたとのことでした。

 また、グランドでの実践では、具体的な指導です。再三言われることですが、より正確な判定をするのに大事なのは距離よりも角度を重視することです。

 同行した審判仲間からも久ぶりに基礎のトレーニングをやったとの声が聞かれました。そう、審判員に最も大事なことは、常に基礎的なトレーニングが不可欠ということです。

 平林さんも(UDC代表・経歴はHP→「専属プロスタッフ」のコーナー参照)今期、ルーキーリーグでの活躍経験をもとに日本とアメリカの違いを細かく紹介してくれました。

 彼の夢「日本に審判学校の設立」は、まだまだ始まったばかりで、前途多難を感じますが、この翌週、同場所で行われた「(財)日本野球連盟主催の審判講習会」に参加された方からの情報では、セ・パ両リーグの審判部長がアメリカの審判学校をベースに講習をされたと聞きました。
 http://www.jaba.or.jp/ama/shinpan_05.htm 参照

 次第に日本もグローバルスタンダードにしなければ、時流において行かれるとの危機感があるように思われます。

 少しずつ、着実にわが国の野球界は変貌してきています。翻って現在の自分に出来ることは、「信頼される審判員」を目指す事です。それも、折角習得しつつある「二人戦審判」の普及に努めたいと心を新たにしています。

 審判仲間も増え、時は熟してきました。当リーグの選手皆様のご理解を得ながら前進してゆく覚悟です。

 最後に、今回講習会に参加された北海道から沖縄までの全国の同じ志をもった審判仲間と夜が更けるまで、親交を温めたことも追記報告いたします。

(2006年1月1日)



「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ