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2月11日の審判講習会を終えて
首都圏野球審判協会会長 臼井淳一


 Umpire Development Corp(UDC)の方を講師に招き、「審判講習会」を計画したのは昨年の11月中旬のことです。この間12月3日にもUDCアンパイアクリニック東京会場に5名参加いたしました。

 まずは講師の平林 岳氏のスケジュールをお聞きして、2月11日(祭日)と決めました。
 座学(会議室)と実技(グランド)が兼ね備えた「場所」はある程度目算がありましたが、大きな問題としてグランドの確保が1カ月前でないと分からない、それも1月11日の12時ピタリに電話で確保という不安定な状態でした。

 次に具体的に講師の方に何をやっていただくのか、基本的には「二人制審判の基本」と漠然と考えていました。
 ここで大きなヒントを与えていただきましたのが山口光由氏(現・首都圏野球審判協会顧問)でした。それは。

「二人制審判講習会を総花的にやっては活かされませんよ。ノーランナーでやりなさい」この一言は私にとって「ピーン」とくるものがありました。
 いままで大・小の講習会に参加してきました。それはそれで得るものがありましたが、シーズンが終わって「反省」ばかりで、自分の「進歩」が感じられませんでした。

 ノーランナーの基本の大切さがぼんやりと分かり、今回の講習会はノーランナーに絞ってやることに決定いたしました。
 
 そこで考えたのが「実技」の方法であります。チームを活用することを考えました。



●投手は打者に対してなるべく打たせてください。
●打者・走者は打ったら状況を判断して行ける塁まで行ってください。
●塁審・球審は打者・走者に対応して動いてください。(午前中の平林講師・ノーランナーの講義内容を元に)
●プレーが終わりましたら選手は塁に止まらずベンチへ戻ります。塁審も一塁へ戻ってください。
●5名が打ち終わったところで、攻守交替。審判も次の組みに変わります。
●審判の組の名前を当日、平林講師に伝えます。全て終了したところで各組の講評を全員で平林講師にお話していただきます。
●今回は少人数の「組」ですので、球審・塁審は全員ができます。
●選手の皆様は全員3塁側ベンチ・審判員は1塁側ベンチ。選手の交代は自由にやってください。

当日の時間割です
二人制審判・ノーランナーが基本
9時〜12時 講義
12時〜13時 昼食
13時〜14時 軽いトレーニング
14時〜17時 実技(実戦方式二人制審判・詳細別途)
講師 平林 岳氏(UDC代表 元パ・リーグ審判員)



 さて、机上ではいろいろと計画をしましたが、果たして2月11日のグランドの取得ができるか不安でした。サタデーリーグの皆様にもお願いして1月11日にグランドに一斉に電話をかけていただきました。が、残念ながらはずれてしまいました。これで実技は河川敷のスミでの変更が余儀なくされました。

 諦めていましたグランドの14時〜16時を取得したチームが、私どもが審判をやっていたチームであることが判明しました。早速データーを調べ、メールを送ったところ、快くグランドを譲って下さいました。同時に講習会・実技のお手伝いも引き受けてくださいました。これが講習会の1カ月前の出来事なのです。

 さらに嬉しいことに、山口光由氏がA4・13ページにわたる「ノーランナー」の教本を全参加者に事前に読んでおくようにというアドバイスです。

 参加者も初めは10人前後と思っていましたが、高橋副会長がUDCアンパイアクリニック東京会場に参加して、以前に「アメリカ審判学校」でご一緒した友だちが、首都圏野球審判協会の趣旨に賛同してくださり6人も参加してくださいました。合計16名の参加者となり予定を大幅に上回りました。

 当日も山口光由氏が講習会に必要に用具を全て揃えていただきました。また、講師は急遽、平林氏の他に野中氏のお二人に来ていただくことになりました。

 とくに実技の点では、審判実技を終えて、すぐに個々人に懇切丁寧なアドバイスをお二人の講師より受けることができました。それも参加者全員が球審・塁審の2回のアドバイスを受けることができました。感謝です。
 
 講習会当日は厳冬の今年にしては、夕方5時近くになっても暖かく、お天気にも恵まれました。また、2チームの選手の皆様方も私どもの「注文」通りに、一生懸命に打って、走ってくださいました。本当にありがとうございました。

 今回の講習会は「レポート提出」が山口光由氏より具体的に提案がありました。締め切りは3月31日です。レポート提出で終わったわけではありません。「二人制ノーランナー審判」の始まりなのです。

 最後に講師の平林氏、野中氏のお二人に心より御礼申し上げます。



審判講習会の「お手伝い」をして

首都圏サタデーリーグ2部所属 ブルーナイツ主将 久世 真也 

 去る2月11日。二子玉川健保グラウンドにて審判講習会の練習試合に参加させていただきました。講師の平林様、野中様、受講生の臼井会長を始めとした審判団の皆様、そして、当日のグラウンドをご提供いただいたワルキューレの皆様、本当に有難う御座いました。

 1球毎のジャッジの精度の改善、そしてリーグのレベル向上のために一同に介した16名の皆様には圧巻でした。また、平林講師、野中講師の説明に熱心に耳を傾けられ、実践されていた受講生の審判員のご尽力に感謝いたします。

 練習試合終了後、私たちも皆様の姿勢に恥じぬマナーやプレー、そして運営を実行しなければと痛感した次第です。

 今期開幕まであとわずかとなりました。今期も宜しくお願い申し上げます。

(2006年2月15日)



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