「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ

掲示板の論戦から・その1


選手からメールの質問 投稿者:首都圏野球審判協会

選手同士の審判のことでお聴きします。
ふり逃げしたときに、キャッチャーが前にボールをそらし、そのボールが私の足に当たりました。
私はボールを蹴飛ばすような形になり一塁に走りました。1塁はセーフなのですが、やはり正確には守備妨害なのでしょうか。教えてください。


振り逃げのボール 投稿者:きたやま 投稿日:2007年 6月 7日(木)

数年前プロ野球中継でそれに近い場面を見ました。打者はアウトになり走者は戻されました。今回の質問の場合私はインプレイとします。(守備妨害はない)文面から故意はないと判断したからです。前述のプロの例は「故意に蹴飛ばしたと判断」と自分では思っています。


振り逃げの際・・・・ 投稿者:K.タニグチ 投稿日:2007年 6月 9日(土)

初めての参加、どうぞよろしくお願いします。
振り逃げの時、捕手の逸らした投球に触れてしまえば、打者走者はアウトです。7.09(a)。打球を処理しようとする捕手と打者走者が触れても、出合いがしらの場合は、インプレイです。7.09(l)【原注】。 「故意は勿論重い罰則」になります。が・・・・・「投球」の場合と「打球」の場合。同じ本塁付近でも違ってくるのですね。


誤審について 投稿者:まじま 投稿日:2007年 6月10日(日)

6月9日阪神オリックスの鳥谷が守備妨害に成った件あの時点の谷審判は誤審でしょう。審判の誤審した場合は何か制裁が無いのですか後でビデオでも確認して誤審した審判に対し制裁を行うべきです。


誤審について 投稿者:太朗2 投稿日:2007年 6月10日(日)

まず島谷の誤審の件について情報をください。できれば客観的にお願いします。
審判の誤審についての対応は、審判組織内部の問題で、外部が制裁を行う問題では、ありません。たとえば、ある会社(組織)の社内問題を、外部が口をはさむのに似ていませんか?


誤審について 投稿者:4部JB'S代表 杉浦 投稿日:2007年 6月11日(月)

表題の件、横からスイマセン。
阪神ファンなので、この場面はバッチリTVで見ていました。16分の抗議間に何度もリプレー流したので詳細バッチリです。

状況説明:
1点を追う8回。無死一塁で鳥谷送りバントを試みたが、一塁方向の小飛球となったバッターBOX内の鳥谷と捕手日高の足が接触。バランスを崩した日高は転んでしまい捕球出来ず。即審判に守備妨害をアピール。谷球審は「守備妨害」の判定下す。岡田監督猛抗議!マイクが抗議内容を拾っていたので面白かったです。

1番の争点は、
審判が打球を目で追っていて、接触場面を全く見ていないだろって事でした。実際ビデオで何度も流れましたが、審判は接触場面を全く見ていません。(当然打球を追っていますから)他の審判団と一度も協議しないで、即守備妨害の判定を下しました。という事です。ご教授お願いします。

ここからは所感です。
打球処理中の野手に対して、走者が野手と接触してしまったら、故意、故意じゃないに関わらず守備妨害で走者アウトと認識しています。(間違ってたいらスイマセン)

バッターボックス内でも故意とか関わらず接触した時点で守備妨害なのかと思いました。それならば、見て無くても、明らかに接触したとわかれば、守備妨害ですよね。鳥谷も足を接触してうずくまっていたので、誰もが接触したと判断するでしょう。でも一瞬でも塁審と協議しても良かったかなと思いました。私が一番不満に思ったのは、審判は結局場内説明で「守備妨害」と一言しか言わなかった事です。

毎回思いますが。何で審判はこんな不親切な説明しかしないのだろうと・・・簡単な守備妨害とは何かの説明をしても良いと思います。説明なんて必要無いって事なのですかね。


守備優先の例外があります 投稿者:山口光由 投稿日:2007年 6月11日(月)

鳥谷と捕手の接触について守備妨害との判定のようですが、公認野球規則はすべて守備優先のルールの精神が貫かれています。

しかし、一つだけ例外のルールがあります。
鳥谷と捕手とのプレイが以下に該当するのであれば、審判の「守備妨害」の判定について異議を唱えるのももっともかと思いますが。岡田監督が以下のルールを熟知していての抗議であったかは不明ですが。

公認野球規則 7.09(J) 【原注】(昨年までは、7.09(L)【原注】)
「捕手が打球を処理しようとしているときに、捕手と一塁へ向かう打者走者とが接触した場合は、守備妨害も走塁妨害もなかったものとみなされて、何も宣告されない。(成り行きでインプレイ・筆者注)打球を処理しようとしている野手による走塁妨害は、非常に悪質で乱暴な場合にだけ宣告されるべきである。たとえは、打球を処理しようとしているからといって、走者を故意につまずかせるようなことをすれば、オブストラクション(走塁妨害・筆者注)が宣告される。(守備側が打者走者を故意に悪質に妨害したら、走塁妨害が適用される・筆者注)

捕手が打球を処理しようとしているのに、一塁手、投手が一塁へ向かう打者走者を妨害したらオブストラクションが宣告されるべきで、打者走者には一塁が与えられる。」

【解説】打者が打った打球が、捕手の前に転じ、これをとろうとした捕手と、一塁へ向かうための打者走者が、どちらからともなく衝突した、しかしこの場合、両者とも「故意」に衝突したのではない。(と審判が判定した場合)プレイは成り行きでそのまま続けられて、両者にはペナルテイはない。となります。守備妨害も走塁妨害もなかったことになります。

岡田監督の抗議は、このルールを知っていたかどうかは不明ですが、結果的にはこれを根拠にしていると想定されます。

後、この問題の結論は、当該審判員がこのルールの適用はない。捕手が打球を捕ろうとしたときに、打者が捕手の守備を妨害した(故意に)と判定したのなら、「守備妨害」と宣告したのが正しかったことになりますが。

状態が、このプレイが上記のルールを全く適用できる状態にあったとなれば、審判の「規則適用の間違い」(誤審と言う言葉は使用しない方がよいでしょう。左記の表現の方がよいです)とはいえますが。

なお、場内の観衆への審判員の説明ですが、いつも不愉快に思うのは、観衆にたいしての説明が全然できていないと言うことです。
このような場合の説明の訓練がないことと、社会経験が豊富で、会社等に勤務した経験があり、組織的な仕事の経験があれば、納得できる説明ができるのでしょう。

説明がなっていません。いつも不愉快に思います。ぶっきらぼうで、舌足らずの説明です。余談になりますが、このルールができたのは、1976年(昭和51年)にアメリカのルールブックに初めて掲載されました。

それは1975年のワールドシリーズでこのルールがなかったために大事件が発生したことに起因しています。


振り逃げのボール2 投稿者:きたやま 投稿日:2007年 6月12日(火)

第三ストライクを捕手がはじいて打者に当たった(故意はない)場合7.09(a)を適用しますか?すると、当たったボールが守備側に取って不利に転がったか、有利に転がったかを判断してから「インターフェア!」又は「ナッシング!」を判定と言うことになりますか?いずれにしても、これからもそんな場面に出くわさないことを祈ります。

前記の守備妨害の件、私は現場を見ていませんが、球審は打者の「故意」を確信したのでしょう。打者が打った(バントも含む)後、走らない(動かない)ことで捕手の守備を妨害する場面はアマチュアではよく見かけ、「インターフェア!」を適用する事が有ります。

場内放送、私の県での講習では、必ずと言って良いほど放送の練習をさせられます。妨害等の判定練習の時、講師が監督の立場になって、必ず「なんで、今のアウトなのだ!」等と一悶着した後、放送の場面まで練習しますが、自分の頭の整理のために役立ちます。ただし、本来放送などしないで、「あの審判がそう判断したのだから良いじゃないか、早く次のプレイを始めろよ」と観客に思ってもらえる審判になりたい物です。


振り逃げの際・・・2 投稿者:K.タニグチ 投稿日:2007年 6月12日(火)

やはり、七・〇九(a) 第三ストライクの後、打者が投球を処理しようとしている捕手を妨げた場合。(打者または走者によるインターフェアとなる。)〜【注】???は考えず。打者が一塁に走ろうとしたとき捕手の捕り損ねた投球に触れれば、守備妨害によりアウトとなります。


7.09 (a) につきまして 投稿者:山口光由 投稿日:2007年 6月12日(火)

7.09(a)につきまして、やや混乱しているように感じますので、私なりに整理してみます。勝手な言い方ですが、野球の規則というものは、一つ(7.09(a)のみでなく)の規則で論ずるのではなく、他の関連した規則も合わせて検討する必要がでてきます。

第一に同規則には、「第三ストライクの後、打者が投球を処理しようとしている捕手を妨げた場合…」とあります。

これは「振り逃げ」ばかりでなく、次の2要素に分析して考える必要があります。

一つは、「第三ストライクの後…」とあるだけなので、打者がまだアウトになっていない場合と、打者がアウトになった場合とがあるということを念頭において論じないと混乱してしまい、結論も出なくなります。

従いまして、7.09(a)の場合、第三ストライクと宣告されてから、打者がアウトおよびアウトになっていない場合(振り逃げの可能性がある場合のような)、の両方が考えられるのです。

なお、公認野球規則では「振り逃げ」なる用語はどこにも用いていませんので、上記のように「第三ストライクを宣告されただけでまだアウトになっていない打者…」等以下表現します。あくまでも「振り逃げ」は慣用的に用いられている用語ですので、以下公認野球規則を論じる場合は、恐縮ですが「振り逃げ」ばかりとは限らない理由にもよります。
【解説】
最も簡単な単純な例は、公認野球規則 6.06(c)【原注】に「…打者が空振りし、自然の打撃動作によるスイングの余勢か振り戻しのとき、その所持するバットが、捕手がまだ確保していない投球に触れるか、または捕手に触れたために、捕手が確保できなかったと審判員が判断した場合は、打者の妨害とはしないが、ボールデッドとして走者の進塁を許さない。

打者については、第一ストライク、第二ストライクにあたるときは、ただストライクを宣告し、第三ストライクにあたるときには打者をアウトにする。(二ストライク後のファウルチップを含む)

また、同【注1】には「打者が空振りしなかったとき、投手の投球を捕手がそらし、そのボールがバッターボックス内にいる打者の所有するバットに触れたさいはボールインプレイである。」とあります。

以上このような、「故意」の動作を伴わない妨害もあります。以上の点から単に捕手がそらした投球を打者が自然の状態で触れても、(このような状態になって守備側が混乱しても)打者には何らペナルテイー(アウトにならない)はないということです。

以上を裏返せば、捕手がそらした投球を故意に打者が妨害したと審判員が判断したら打者アウトになります。(そのため守備側が不利の状態になった場合)

次に考えられることは、第三ストライクの宣告を受けただけでまだアウトになっていないときに、(あえて言えば、「振り逃げ」の条件が発生したときのような)3塁からの走者に対する捕手の守備動作(これも投球を処理しようとする一部と解します)を妨害した場合には、第三ストライク後なので打者はすでに「打者走者」となっているので3塁走者をアウトにしないで、打者走者をアウトにする。

ボールデッドで3塁走者は、妨害発生の瞬間かまたはそれ以前に本塁に触れない限り、3塁に帰らせる。他の塁にいた走者も同じ扱いです。

同様に、四球の宣告を受けて1塁に進むべき打者走者が、同様の妨害をしても同じ扱いになります。

最後に、第三ストライクの宣告を受けて、捕手が投球を正規に捕球するか、または無死か一死で1塁に走者がいることで、アウトの宣告を受けた打者が、3塁走者に対する捕手の守備動作を妨害した場合はどうなるかといいますと、この場合は、公認野球規則7.09(e)によって3塁走者もアウトにする。ことになります。

公認野球規則 7.09(e)「アウトになったばかりの打者または走者が、味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合は、その走者は、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害したものとして、アウトを宣告される。」

【引用】「わかりやすい公認野球規則」1993年版 鈴木美嶺・郷司 裕 共著 ベースボールマガジン社

【結論】
以上で故意または故意でなくても妨害発生で打者アウトになる場合、ならない場合がおわかりいただけたものと思います。

ほかに関連する規則が7.09(a)の周りにたくさんあることもおわかりいただけたことと思います。


誤審?について 投稿者:太朗2 投稿日:2007年 6月12日(火)

杉浦様、山口様拝読しました。確かに打者の打撃直後の捕手との接触は、成り行きですね。(ちなみにFマークは打席から2歩までとのこと。)

また、記載によれば小飛球とのこと、捕手が、打席内の打者に接触(杉浦氏記載)では、守備妨害は、適用されません。ただ論点の1は、周囲(選手、観客)を納得される、行動(審判を集めて協議とか)を、経ずに主審のジャッジが下されたことでしょう接触時に即宣告(妨害)ならまだしも、捕手のアピールを経ての宣告(妨害)ではね。

ちなみに、即宣告してないのだから、成り行きを見てから「タイム」を宣告し、審判団協議のうえで「妨害」か否かを、放送(宣告)してもよかったのかな(弱気な口調でスミマセン)

論点の2は、誤審(まじま氏記載ですが、あまり好きなセリフではありません)の件ですが、内部(審判組織)で相応の考え方があるようで(元審判員の告白(?)本を参考にされては)外部が、とやかくは言うべきでは無いと小生は、かんがえます。


7.09(a)の解釈。 投稿者:k。タニグチ 投稿日:2007年 6月13日(水)

きたやまさん。故意の場合とナッシングと分けておられますが何故でしょうか?
山口さん。同じです。他の規則を合わせ考えるのは、混同するだけです。自然に触れた場合は流すのですか?
鈴木美嶺さんの書物の引用をされましたが、私も尊敬する大先輩です。【解説】の中で美嶺さんは、(a)についてはサラリと流しておられます。ただ、「三塁走者が、妨害発生の瞬間か、それ以前に本塁に触れない限り、三塁に帰らせる」は本塁で三塁走者に対してプレイが介在したときのことであり、本件には全く関係していません。

「単に捕手がそらした投球を打者が自然に触れても、打者にペナルティはない。」はどこからの引用ですか?
【追伸】5月25日の「アピールと得点」ですが、●後位の打者走者が先にアウトになっていればフォースの状態ではなくなる。得点になるはずです。現在の我が国の解釈により、適用しなければなりません。この問題は他のサイトでも投稿されたものです


打者又は打者走者の妨害 投稿者:きたやま 投稿日:2007年 6月14日(木)

故意の場合は躊躇無く妨害を適用します。偶然の場合、守備側に有利か不利かを判断して判定するのかな?と疑問におもいました。6.06(c)【原注】【注1】だとバットに触れた場合(故意はない)打者はアウトにならないので、体に触れただけで7.09(a)を適用するのが適当かどうかと言う疑問を持った書き込みでした。

振っても振らなくても第3ストライクを捕手が確保出来なかった事を認識した時点で打者走者は1塁に向かうのが自然の行為で、ボックスに止まっている事が故意の妨害になることも有るとも思っています。

私は、現にバントの打球を捕手が追いにくくするためにボックスから動かない打者走者には「インターフェア!」を宣告します。(現場は見ていませんが、鳥谷選手もこれだったかも?)

5月25日のアピールと得点については、フォースの状態の時に起きたプレイに対してのアピールと判断します。すなわち、第3アウトはフォースプレイ=無得点。記録については、勉強してないので解りません。


(つづく 2007年6月15日)


「サタデーリーグ」トップページへ
前ページへ