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初めての1人制審判


一木審判員(23歳)  

 先日、初めて先輩審判員の「付き添いなし」で一人審判を行いました。審判員としてのデビュー戦ですので、正直不安でいっぱいでした。

 しかし、臼井さんより「基本を忘れず頑張ってきなさい」とのお言葉をいただき、また小川審判員より「『規則書が審判員の味方』です。1人審判初陣頑張ってください」との激励のお言葉をいただいたおかげで、少し気分が楽になりました。

 デビュー戦の会場はプロ野球・西武ライオンズの本拠地である「グッドウィル西武ドーム」でのダブルです。これほどの球場で審判をやらせていただけるチャンスをくださったリーグ事務局、及び両チーム関係者の方々に心から感謝しています。

 肝心の試合ですが、2つほど大きなミスをしてしまいました。
 1つはノーアウト・ランナーなしの場面。

 バッターがサードゴロを打ち、ファーストはタイミングの際どいプレーになりました。タイミングは間一髪アウトでしたが、ランナーと1塁コーチの「セーフ!!」という大声に釣られて自分も「セーフ!」とコールしてしまいました。

 慌てて「アウト!アウト!!」と訂正しましたが、一人でダブルコールをするという、なんとも恥ずかしい行為をしてしまいました。トラブルの原因となるため、審判としてやってはいけない行為の1つです。

 2つ目はこの球場ならではのミス。
 通常、選手交代の申し出があった際には相手チームの監督に伝えますが、この試合は電光掲示板に選手名が映し出され、ウグイス嬢がアナウンスを行うというプロさながらの試合で、ウグイス嬢にも選手交代を伝えなければなりませんでした。

「ドームで試合ができる!」ということで選手交代が多く、自分としては正しく伝えたつもりでしたが、上手く伝わらずに誤ってアナウンスされてしまいました。これも、仮にプロの公式戦であればトラブルや中断の原因となります。

 実際、試合が中断してしまったため、数分ですが『ドームで試合ができる貴重な時間』を奪ってしまった形となってしまいました。

審判は試合進行をスムーズにするのが仕事です。両チームの選手には大変申し訳ないことをしたと反省しています。

 また、先日別の試合ではこんなミスがありました。2アウト ランナー1・3塁の場面、バッターがサードゴロを打ちました。

 私は「ファーストへ送球するだろう」と思い、キャッチャーの左側を通り抜けてファースト方向へ走りましたが、サードはファーストではなくホームへ送球したのです。結果、自分がキャッチャーの前を通った影響もあってか悪送球になり、得点が入ってしまいました。

「2アウトだからファーストに送球するだろう」という私の勝手な思い込みが招いたミスです。「何故ホームに送球することまで考えて動かなかったのだろう」と、家に帰ってからもひたすら後悔しました。

 先ほども書いたように、審判は試合進行をスムーズにするのが仕事であって、選手の邪魔をしていては話になりません。

 このように、まだまだ審判員としては経験・知識ともに不足です。今後は積極的に講習会・勉強会等に参加するとともに場数を踏んで、多くの方から信頼されるような審判員を目指していきます。


(2007年11月15日)


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