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09メジャーリーグ観戦紀行(7)


 Key West & Land Shark Stadium

K・O審判員


7月30日(木)

 今日は今回のツアーの、目的の一つでもある『Key-West観光』へ行く日。
朝、四時半に起床。身支度をしてホテルのカフェで朝食をとる。
このホテルのように、所謂モーテル・タイプの宿泊所では簡易な朝食がでるのが普通みたいだ。前回のツアーで泊まったSan Diegoのホテル(モーテル)やSyracuseの『Comfort Inn』でも朝食が用意されていた。
 内容はジュースやコーヒー、紅茶、ミルクにパン、ケーキ類それにゆで卵や果物等。これが結構うまく、実に有難い思い。
場所によってはパンケーキのセルフサービスもあり、今朝は小生の好物パンケーキを焼き、コーヒー二杯にグレープフルーツを食す。

 今回のツアーのコンダクターでありドライバーでもあるマイアミ在住の宮内氏と六時にフロント前で落ち合う。

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朝食をとったComfort Inn Miami Airportのカフェ
(写真は同ホテルのHPより)

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マイアミからキーウエストまではこんな感じです。
150マイルも離れてるんです。

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アイラモラーダのHoliday Isleで小休止。快晴とはいかず雲がかかる

 さ〜ぁ、キーウエスト・ドライブの始まり。エアーコンが程よく効いたSUV車クライスラー・Pacificaは北米最南端の地、キー・ウエストへ向け快調に走る。(ちなみに、ヤンキースの松井選手もこの車『クライスラー・パシフィカ』をもっているようで、根強いファンがいるらしい)
天気は曇り。大きな雲があちこちに見え、今にも泣き出しそうな様相だが雨は降らなかった(異国でも行いの善し悪しで天気は変化??)
 キーウエストは大小400余りの島々から成る『The Keys』の西端であり、北米の最南端の島。正式にはフロリダ州モンロー郡に位置。

 マイアミからはフリーウエイの836号線を西に向かいフロリダシティからUS1(国道一号線)を南下し、車でおおよそ4時間のドライブ。
 世界で最も美しいといわれるOverseas Highway(洋上ハイウエイ)をひたすら走る。真っ青な海に真っ青なとはいかない雲混じりの青い空。
 途中のアイラモラーダ(スペイン語で紫の意)で小休止。『ラムランナー』というラム酒のカクテルを飲む。ラム酒入りのスムージーといったところ。

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ラム酒をベースにした『ラムランナー』結構アルコールが強い。5ドル。

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車中からみた『Overseas Highway』ほぼ一直線に走る。眠気を催しそう。

 アイラモラーダを過ぎいよいよ『Seven Miles Bridge』へかかる。
 このセブンマイル・ブリッジは元々列車の鉄橋として1912年に架けられたがハリケーン直撃で破壊。1982年に現在のような車道橋に架け替えられた。
 セブンマイルと呼ばれるように長さは11キロ以上に及ぶ。

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Seven Miles Bridgeからマラソン方面を望む。 まさに洋上のハイウエイと解る。

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橋の左は大西洋、右手はメキシコ湾。寒流と暖流がぶつかり合い豊魚な魚場と聞く。

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鉄橋には線路の跡が残っている。

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車中から眺めたセブンマイル・ブリッジ

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車中から眺めたセブンマイル・ブリッジ

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平行して走る鉄橋のアーチが見える


 セブンマイル・ブリッジを走り抜けビッグパイン・キーを通過。いよいよキーウエスト市内へ。車窓の風景が一変・・・。

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車はいよいよキーウエスト市内へ入る。

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観光トロリーバス。その向こうには輪タクも見える。

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レンガ造りの塀の中はヘミングウェイ記念館。


 先ず訪れたのは『Southern Most Point』 キーウエスト観光の目玉のひとつで北米最南端の地として人気がある。巨大なブイを模ったモニュメントにはキーウエスト名物の『コンク貝』のイラストが描かれキューバまで90マイル(145キロ)と表示されている。マイアミへ行く(150マイル)より断然近い。さすがにキューバは見えない。が、心眼で見えるかも知れない。念じてみよう・・・。ここでの記念撮影は列に並んで順番待ち。みなマナーよく記念撮影の番を待っている。良い慣習だと関心。さすがマナーの国??しかし暑い。のどは渇くし腹も減ってきた・・・。

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記念撮影のモストポイント『Southern Most Point』
元は後ろに見えるレーダの軍用地内にあった。
写真はSouthern Most Point写真ギャラリーより。

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Southern Most Point前の白い邸宅。1800年代の建立??
にもかかわらず立派な構え。

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パンナム発祥の地Birthplace of Pan American World Airwaysと書かれた旗。


 時は昼近く。へミングウエイの家を探訪する前に腹ごしらえ。腹が減っては観光もままならぬ???
 途中、1960年代から80年代にかけて世界最大の航空会社として、またアメリカのフラッグ・キャリアとして一世を風靡した『パン・アメリカン航空』の創業事務所跡に立ち寄る。建物は当時のまま残っており、現在はレストランになっている。
 そうだ思い出しました。当時『兼高かおる世界の旅』というTV番組があって、そのスポンサーがパンアメリカン航空だったのを・・・。
 毎週日曜の朝10時半にTBSで放映された番組。小生などはその番組を見て外国に憧れたものです。特に『ハワイ、ニューヨークへ行って見たいなぁ〜』と・・・。そうです、今思うとアメリカかぶれだったんですね。
 当時、『パンナメ』または『パンナム』と呼ばれ、世界中を旅する航空会社として知られていましたね。またロゴも格好よかった・・・。
 ランチした所は『Tow Friends Bar』というレストラン。魚介類がミックスされたプレートを注文。
ビールでカンパイ。クゥ〜と喉に染み入り渇きが癒される。うまいッ!バドワイザー、セントルイス本社工場製造のビール。

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ランチしたレストラン『Tow Friends Bar』

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魚介のプレート。名物のコンクチャウダーはなく、クラムチャウダーで我慢。ビールはバド。

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レストランの店内。カップルの手前が私たちのテーブル。


 食事を済ませた後、キーウエストの目抜き通り『Duval Street』を抜け今回の観光目的のひとつ『ヘミングウェイの家』へ。

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デュバルストリートを散策。

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デュバルストリートを散策。

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市内にある白亜のセントポール教会。


 ここはヘミングウェイが二番目の妻ポーリンと13年間暮らしたコロニアル風の二階建ての家で、今は記念館として公開されている。
キーウエストでは初めてプールを持った家。そして邸内には猫が多く、ほとんどが六本足の猫(近親相姦で?)。
 その猫たちがオークションにかけられる時には2千ドル〜5千ドルくらいで、パパ(ヘミングウェイをそう呼ぶ)ファンに引き取られていくよう中でも黒猫(パパが可愛がっていたことで)が出されると2万〜3万ドル(約200万〜300万円)の高値がつくと聞く。
 パパには有名な小説がいくつもある。その中のひとつ『老人と海』ではキューバの労漁夫サンチャゴがヤンキースのディマジオのことを気にしている様が描かれている。巨大カジキマグロと死闘を繰り広げながら思うのはいつもディマジオのこと。『大ディマジオだって、今の俺ほど気長に魚と付き合えると思うかね?』といったフレーズはサンチャゴの気持ちを十分に表している。
 そのジョー・ディマジオの愛称は『Yankee Clipper』ともう一つは『Joltin' Joe』 彼の56試合連続安打はいまだに破られていない大記録。

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ヘミングウェイの家。写真はヘミングウェイ記念館公式HPより

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ヘミングウェイの家 台所

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ヘミングウェイの家 寝室

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ヘミングウェイの家 浴室

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ヘミングウェイの家 ピカソから贈られた猫の絵の置物

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ヘミングウェイの家 1939年『誰がために鐘は鳴る』出版記念

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ヘミングウェイの家 テラス緑が実に美しい。気持ちよい。

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キーウエストでは初めてのプール

ネコ
ヘミングウェイが愛した猫の子孫?

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ヘミングウェイの家の向かいにあるライトハウス。


 ヘミングウェイの家からの帰途、パパ(ヘミングウエイ)の行きつけだった店『Sloppy Joe's Bar』へ立ち寄る。店内は比較的広くバーカウンターやステージも併設。ロックやレゲー?、ハバナ音楽?などが演奏されて南国の夜は更けていく様だ。

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Duval St.に面したSloppy Joe's Bar

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Sloppy Joe's Barの店内

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Sloppy Joe's Barの店内

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Sloppy Joe's Barの店内

メニュー
ドリンクメニュー。高い?安い?


 帰りの時間が近づいた。クライスラー・パシフィコ(SUV車)は来た道を逆戻り。一路マイアミ、ランドシャーク・スタジアムへ・・・。スタジアムに着いたのはゲーム開始の7時5分を廻っていた。早速チケットを買い(昨夜と同等の席)スタジアム内へ・・・。
今夜も昨夜と同様、観客はま・ば・ら。いったんは定席へ腰を下ろすも、今日はバックストップ(バックネット)後方へ席を移動。

 今夜の先発はブレーブズがハビアー・バスケス、マーリンズはバンデンハーク。
バスケスといえばヤンキース時代の2004年8月31日、ヤンキースタジアムでのインディアンズ戦に先発し一回1/3を投げ6失点で敗戦投手。
 この試合はヤンキースの四投手(バスケス、スターツ、ニトコウスキーそしてロアイザ)が大乱調でブレーブズ打線にメッタ打ちされ22失点。
 ヤンキース打線はウェストブルック、ガスリーとつないだインディアンズに完封負け。当時ヤンキースの歴史的敗戦と騒がれた。
 この試合、松井は五回にレフト線へ二塁打を放ったが、次打者の投ゴロで二塁を飛び出しタグアウト(目の前で見ていてため息・・・)
 いろんな意味で今日のブレーブズ先発のハビアー・バスケスは小生にとって余り印象の良くない投手。試合は昨夜と違い投手戦。九回を終わり3−3のイーブン。延長10回に三点を挙げたブレーブズが6−3で勝った。
 今日のバスケスは七回1/3を投げて5安打、3失点で先発の役目を果たし勝利投手に・・・。良かったね。
 ブレーブズは昨日の試合で退場させられマッキャン捕手がうっぷんを晴らすかのように5打数3安打、3打点と大活躍。
 ヒット数は両チーム共に9本だったが少ないチャンスをものにしたブレーブズが昨晩の借りを返した。
 今日の球審はポール・エメル、一塁ゲリー・ダーリン、二塁ジェリー・ミールズ、三塁は昨日、球審だったビル・ホーンの四氏。
試合時間は3時間16分。観衆14226人(少ないッ!)風はセンターからの向かい風9マイル。コンディションは最高。

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今夜の夕食はビーフサンドに水だけ。金がないわけではありませんヨ。

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今日の席からみた本塁方向。打席はマーリンズのカントゥ選手

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ライト脇のスタンドには『ジャグジー』があり、風呂に入りながらの観戦も出来る。乙なものだ。

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ライト席からここに移席しました。走者一塁、打球の方向と二塁塁審の位置に注目。


 今回のメジャーリーグ観戦ツアーも残すところあと一日。
 明日は最終の観戦、トロピカーナ・フィールドへ・・・。おやすみなさい。



(2009年11月15日)


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