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1年ぶりの高校野球観戦


J・U審判員


 一年ぶりに高校野球2試合観戦にしてきました。場所は多摩市の一本杉球場です。トレーニングを兼ねて往復2時間自宅から歩くことにしました。約15キロです。

 毎日1万歩を目標にして歩いていますので15キロぐらいは苦になりません。一人審判の場合は1試合3千歩ぐらいです。ただ、ここぞという時に全速力で走るので疲労はウォーキングとは違います。



 

 今回の高校野球観戦は「審判の観戦」でもあります。やはり皆さん若い方なので素晴らしい動きをしています。選手もスピードのあるプレーをしますのでそれに対応するには審判の方も脚力が必要です。

 4人のクールがピタリと息を合わせてフォーメーションを崩さずに素早く動く模様はとても勉強になりました。また新鮮さ感じました。と同時に70歳の私には真似できないと痛感しました。

「野球観戦」の場合は全体を見ていれば楽しいのですが、「審判の観戦」は4人いっぺんには見られませんので、それぞれイニングごとに割り振って観ました。球審を見ている時に一塁塁審から「ボーク」などがあると、あぁ残念。なぜボークなのか知りたいと思いました。



 

 2塁塁審が一番大変です。ノーランナー、走者がいる場合でもセンター方向のトラブルボールを含めて全速力で追わなければなりません。コールした後も全速力で戻らねばなりません。ハツラツとした動きは観戦していましてとても気持ちがいいです。

 球審の「目配り」「気配り」はとても厳しいです。ウエーティング‐サークル以外の選手が一歩でもベンチから出ますと「注意」です。ファールボールの後に投手に素早くボールを投げるのも、肩がボロボロの私にはできません。球審のきびきびした動きはとてもさわやかに感じました。

 1塁塁審は、高校生は足が速いので気が抜けません。ある意味ではプロ野球の審判より1塁塁審の眼は難しいと思います。私の見ました1塁でのプレーは間違いがなかったと思います。特にきわどいアウト・セーフはきちんと「間」をおいてコールしていました。オーバーアクションは高校野球審判員は自重のようなのですが、それでも力強くとても説得力があるコールをしていました。

 3塁塁審は他の審判に比べるとそれほど大きな動きはありませんが、走者がいる場合は得点が入る近い塁なので、時たまの牽制球にはしっかりした対応が必要です。今回見ていまして走者がいる場合は少し塁に近づいた方がいいと思いました。



 

 私の友人に「高校野球は審判の原点だ」という人がいます。私も同感です。われわれ草野球の審判は時たま「原点」を忘れがちになります。若い審判員もベテランの審判員も年に一度は観戦してほしいです。

 ただしそのまま「草野球審判」に持ち込むのは無理なものもありますので、臨機応変に対応するのも「草野球審判員」の腕の見せどころです。

 一人審判で「いまのはタッチしていません」「そうですタッチされていません」。ハイ分かりましたセーフです。

 今回の高校野球観戦ではとても勉強になりました。と、同時に「一人制審判」「二人制審判」にも活かしていきたいと思います。


(2013/4/15)


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