Ｔ・A審判員

　私は今年で72歳です。
　体は至って丈夫で元気ですが、一つだけ悪い所があります。それは加齢による膝関節変形症です。10年前に膝の痛みで診察を受けて以来、8年間の間に週に1回、又は2週間に1回、さらに1カ月に1回と痛み具合に応じて、間隔を調整して膝に注射を打ちながら対処して現在に至っています。

　痛みは軽いですが、重い、硬い、だるいといった症状が残っており、上手に付き合いながら審判とマラソンを続けています。

　さて審判ですが25年前にソフトボールの審判の資格を取り、10年間活動しました。知人から「野球の審判はどうか」と誘われて、実習生として何試合か経験しているうちに、ソフトボールにはない面白さ、楽しさが見つかり、野球審判をやることになりました。今は審判のできる日が待ち遠しいです。

　会社を定年退職して、何かやろうと思いついたのがランニングでした。身体的には走れるのですが、最初は走り始めてすぐに呼吸が苦しくなり大変でしたが、3カ月、半年、１年と週４日〜５日走り続けていると、心拍数も52とスポーツ心臓ができ、スピードも速くなり、距離も長く走れるようになりました。

本文とは関係ありません

　６２歳〜６８歳までは週に100キロ、月に300キロ走って時もありました。そうすると大会に出て力を試してみたくなりました。
　フルマラソン４回、ハーフマラソン１０数回走りました。しかし寄る年波には勝てません。これだけ走っているのに１年ごとに早く走れなくなりました。

　７０歳を過ぎてからは大会に出るのを止め、楽しく走ることにしました。現在は審判のない日を除いて真夏でも８キロ〜１２キロ休息を入れながら走っています。最近は１４キロ〜２０キロをゆっくり走っています。走る場所は多摩川の遊歩道。登戸〜丸子橋の往復です。

　走ることは、選手が走るのを追いかけ、プレーを追いかけ、正しいジャッジができる位置取りすることに心がけています。これからも好きな審判をやりたいです。また選手に迷惑をかけてたくないのです。そのために走りたいと思っています。よろしくお願いします。