【9】リーグ運営と審判員のジレンマ
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 各チーム、各リーグとも最終戦を終了しまして、早くも来シーズンの準備を始めていると思われます。

 われわれ審判員もこの時期は審判講習会、忘年会を兼ねた「反省会」などを行ないます。また、年が明けた2月にも審判講習会を予定しています。

 毎年このようなことを繰り返して行なっていますが、審判員が本当にやりたい「審判」とは何なのでしょうか。
 本音を申し上げますと、レベルの高い試合の審判をやりたいのです。それも「二人制審判」でやりたいのです。

 それではなぜレベルの高い試合で「二人制審判」なのか、それは「講習会」で習った二人制審判を実践したいからです。それだけ「二人制審判」には大きな魅力があるのです。

 一人制審判では審判員の成長はなかなか望めません。複数審判を応用しているだけです。見逃してしまうプレーがあっても「仕方がない」のです。実はこの「仕方がないプレー」は審判員にとっては辛いのです。

 こう書きますと「審判員の勝手でしょう」と選手・チーム・リーグから反論があろうかと思われます。とくに「一人制審判」が圧倒的に多いリーグ戦・練習試合では経費の事などを考えますと二人制は無理だと思われます。また、われわれ審判団もなかなか人材不足で二人制は派遣できない状況です。

 審判員は試合の中で成長いたします。このことはチーム・選手にも当てはまります。来期、サタデーリーグの1部リーグ戦(6チーム2回戦総当り)は「二人制審判」を行う方向です。このことはわれわれサタデーリーグ協力審判団にとっては「朗報」です。やっと永年の夢でありました「二人制審判」ができるのです。

 リーグ作り・運営と審判活動の「二束のわらじ」で永年やってきましたが、来年こそは審判活動を重点に活動したいと思っています。それも二人制審判を実践していきたいです。

 サタデーリーグの主旨は 「軟式野球の頂点を目指すと共に、同レベルで野球を楽しむリーグである」。と書かれています。「軟式野球の頂点を目指す」主旨の灯りがほんの少しですが今年は見えてきました。今までは「同レベルで野球を楽しむ」主旨に重点を置き過ぎてきました。

 昨年からサタデー協力審判団が確立され、サタデーリーグの「統一した内規の適用」のもとに試合を行なうことができました。いままでのリーグ運営がやっと確立され、リーグの主旨が生かされてきています。

 1部リーグ30試合に二人制審判を行なうことにより、そのしわ寄せが2部リーグ以下のリーグに出てきてしまうと思います。また、リーグ外からお願いされている審判派遣にもご迷惑をかけると思います。

 一人制審判との狭間でこんなジレンマが予想されるとは、数年前までは考えられませんでした。それでも1部リーグ30試合を二人制審判でやりたいのです。
 
 私の「審判願望」に火をつけた奴はだれでしょうか。犯人は「サタデーリーグ審判団」です。
 果たして本当に63歳からでも「二人制審判」に挑戦できるのでしょうか。


「私設リーグに関わって約30年」は正確な資料が準備できないためしばらく筆休みさせていただきます。

 (2005年12月1日)


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