(17) 一人審判 今年もよろしく
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 あけましておめでとうございます。
 今年もいろいろと「一人審判の死角」を書かせていただきます。

 昨年の12月に埼玉県・浦和でUDC主催のアンパイア・クリニックに参加した時に教わりました「審判・ストレッチ」を早速実行してみました。

 いつも試合の前には身体をほぐす程度の準備運動しかしていませんでした。「審判・ストレッチ」で無理なく「腱」「筋」を伸ばすことができ大変助かりました。

 12月の半ばに一人制審判のところを二人制で行なうことになりました。チームにとって二人制審判は初めてでとっても喜んでいました。



トゥイニー横浜の練習試合(本文とは関係ありません)

 二塁への盗塁で微妙な判定がありましたが、こんな声が選手から返ってきました。

「セーフ、アウトどっちとも言えるが、塁審がいると納得します」

 私が塁審をやっておりまして、走者の胸にタッグしましたが、足が先にベースに着くのがはっきり見えました。後で球審に聞いてみますと「ほとんど同時にみえました。どちらかというとアウトかな。足までは見えません」

 一人審判ではアウト、二人審判ではセーフ、判定がこうも大きく違うのです。この試合はこのジャッジによって2対1で終わるところ、1点が入り延長戦になり私が2塁でセーフのジャッジをしたチームが2対3で負けてしまいました。

 一人審判のジャッジならば2対1で終わっていたのです。

 チームの力が拮抗して、ましてや1点を争う試合は一人審判では限界があると言うことです。

公認野球規則 
【1・01】野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する9人のプレヤーから成る2つのチームの間で、一人ないし数人の審判員のもとに、本規則に従って行なわれる競技である。
【1・02】各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。
【1・03】正式試合が終わったとき、本規則によって記録した得点の多いほうが、その試合の勝者となる。

 公認野球規則は難しいですが、上記の3点だけは選手の皆様は覚えておいてください。

「なぁんだ当たり前の事でしょう」と思う人が大勢いると思います。

「囲いのある競技場」囲いのないグランドでは内規を作る必要がありますね。
「勝つことを目的」それぞれ考え方がチームによって違ってきますね。
「得点の多いほうが、その試合の勝者となる」裏表が終わらず時間が来たらどうしますか。作戦を考えないといけませんね。

 公認野球規則の1・01〜1・03だけでも面倒な問題を解決しませんと野球はできません。実は野球の魅力はここにあります。とくに草野球はゲームをしながらルールを覚えることが出来るのです。

 プロ野球の選手でも、公認野球規則を勉強してプレーしている人はそんなに多くはいないと思います。

 昔、こんな本を読んだことがあります。
監督「ルールは審判に任しておけ。お前たちは打って走るだけだ!なに、審判によってルールが違う日があるって? それはそうだろう。お前たちのバッタィングもおなじだ」。

 どうでしょうか。こんな感じで今年は一人審判をやろうと思っています。

選手「それはかんべんしてくださいよ」

 冗談です。今年も公認野球規則に基づき、公明正大な審判を行ないます。


(2007年1月1日)


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