作・臼井 淳一

  [10] 「ペンの会」へんな会ではありません
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 先日、地域の知人から「文学散策・バスの旅」に誘われまして大磯〜小田原の文学館などを散策してまいりました。
 その後、主催団体であります「町田ペンの会」会長様から入会のお誘いを受けました。「入会のしおり」にはこんなことが書かれていました。

 この会は、町田市とその周辺で、学問・芸術にかかわりと関心をもつ人々を会員とする集まりです。会員相互の人間的な交流と親睦を深めるとともに、さまざまな活動を通じて地域文化の向上に寄与することを目的とします。

 わたしは、学問、芸術などとはまったく「縁もゆかり」もない人間でございます。「地域文化の向上」そんなだいそれたことを考えたことは一度もございません。

 先日の「バスの旅」車中でも、参加者の皆さんは「先生」、「先生」と呼び合っていました。また「地質学がどうの…」「理工系がこうの…」と、わたしには分けの分からない話題が耳に入りました。
 皆さん方は、大学の元先生・講師。研究者、もの書く人たちの集りのようでした。

 わたしは「とんだ場違い」なところにきてしまったとつくづく思いました。

 わたしの悪い癖で「苦手な世界に入りますと」ついつい、いたづら心が起こるのです。自己紹介をこのようにやってしまいました。

「草野球の世界では、わたしは超有名であります。ホームページ見て下さい。ホームページをもっていない人は、ホームレスと同じです。皆さんもインターネットを勉強しましょうー」なぁーんて、ぺらぺらしゃべったのが勘違いされたのではないでしょうか。
 
 それにしましても「ペンの会」ですよ。「へんな会」ではありません。

 わたしは、ペンもエンピツもここ10数年もったことがありません。パソコンがないと、なぁーんにもできない人間です。
 
 入会申し込み欄には「著作及び発表した事項」とあります。
 わたしもポームページには、いろいろ「作文」「雑文」を発表(??)していますが、「著作及び発表した事項」に記載できる代物ではありません。
 さすがのわたしも「入会申し込み」は丁重にお断りするつもりです。

 「ペンの会」会長さまへ
 お誘いくださいましただけで、光栄の行ったりきたりでございます。わたしは「学問」を真剣にやったことは、生まれてこのかた一度もありません。「先生」の「名」のつく人は、子どものころから大嫌いでごいます。

 わたしは「薄学」「浅学」「嘘学?」で世間を渡ってまいりました。もういまさら「学深」「学研」「学閥?」の世界には向かない人間でございます。

 はい。「営業マン」にしか向かない人間でございす。

 本当は「放浪の旅」がしたくて、したくてしょうがない人種でございます。
 今回のお誘いをありがたくちょうだいする。だけに留めさせていただきます。

 わたしの政敵であります、小泉純一郎氏は慶応義塾大学経済学部卒業です。この方が、ペンの会に入会しましたら、わたしは絶対入ります。

「ペン先で つついてみたら 泡ばかり」…(経済白書より・芭蕉)

(2003年6月15日)


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