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[7]天国と地獄

 働く少女
作詞:臼井淳一 / 作曲:束見 慧 / 歌手:募集
君の右手に 持っているものは なぁに
もしかして ちり紙 とても綺麗だよ
そうなの トイレのお仕事 やっているの
偉いなー 偉いなー よく働くなー
 少女よ 少女よー ララララララ
 少女よ 少女よー ララララララ

君の右手に 持っているものは なぁに
もしかして ちり紙 とても綺麗だよ
そうなの お客さんたち とても喜ぶよ
偉いなー 偉いなー よく働くなー 
 少女よ 少女よー ララララララ 
 少女よ 少女よー ララララララ

 ラララ ララララ ララララララ
働く少女(撮影:稲田悦郎)


 あけましておめでとうございます。

 音楽と可愛い少女の写真は初めての試みです。写真は知人から送られてきましたウズベキスタンという国の観光地でトイレの案内役をしている少女です。音楽は束見慧(つかみ・けい=PN)こと金光敏博です。

 ラジオで「子ども電話相談室」を聴いていましたら、こんな質問がありました。

「天国と地獄というのは本当にあるのですか。教えてください」。

 わたしは、回答者が永六輔氏だから「来世」のことを説明するのかなぁと思っておりました。それに対して永六輔氏がこんなことを言いました。

「天国は戦争をしていない国。地獄は戦争をしている国」と。子どもに「戦争の恐ろしさ」を分かりやすくお話をしておりました。

 それでは大人の皆さんに質問いたします。日本はどうなのでしょうか。「戦争をしていない国」なのでしょうか。明快に答えられるでしょうか。

 今年は戦後60年になります。拉致問題の北朝鮮とは「国交回復」をしておりません。60年前と同じ状態です。イラクには自衛隊が駐留しております。わたしの住んでいる町田市では米軍の飛行訓練の騒音に悩まされています。

 60年前と比べていいこともあります。それはアメリカや韓国のような「徴兵制」が日本にはないということです。

 さて、大人の皆さん。日本はこう考えますと「いつでも戦争ができる国」、「いつでも戦争を止められる国」の二つ面をもっているのではないでしょうか。

 どちらを「選ぶ」のかは、わたしたち大人です。「両方を上手くやっていこう」という意見もありますが、これは結局「いつでも戦争ができる国」になってしまいます。

 国が貧しいというのは「働く子ども」が多いからでしょうか。戦後60年、大人も子どももよく働きました。何のために働いたのでしょうか。「いつでも戦争ができる国」をつくるためでしょうか。

「働く少女」の顔を見てください。眼を見てください。

 子どもの「天国と地獄」の質問に、わたしたち大人は、きちんと答えを出してやる「義務と責任」があるのではないでしょうか。

「災いの年・2004年」から「平和の年・2005年」にしようではありませんか。

(2005年1月1日)


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