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[10]「人間〜ゴリラ」へ進化論?

 最近、中高生の男女をよく観察しておりますと、コンビニの前で地べたに腰を落として「だべっている」姿を見かけます。

 10数年前も同じような光景をみましたが、腰は完全に落とさずに、いわゆる「ウンチング・スタイル」だったと思います。

 わたしの同年代のころを想い出してみました。ベンチがあっても座わらず、立ったままで、腰を落として「たべった」記憶はありません。

 「腰」に関する「用語」を調べてみましたら。なんと203件もありました。その中の一部を羅列してみました。

【足腰、及び腰、ぎっくり腰、嘩腰、腰が据わる、腰が高い、腰が抜ける、腰が低い、腰が弱い、腰を上げる、腰を入れる、腰を浮かす、腰を落ち着ける、腰を折る、腰をかがめる、腰掛ける、腰を据える、腰を突く、腰を抜かす、腰を伸ばす、腰を割る、腰明かり、腰明蜻蛉、腰揚げ、腰当て、腰掛、腰ぎんちゃく、腰砕け、腰取、腰投げ、腰長押、腰縄、腰縄付き、腰抜け、腰の句、腰の物、腰弁当、粘り腰、へっぴり腰、本腰を入れる、弱腰】。

 労働、衣食住、その他すべての面のどこかに「腰」が関わっていると思えませんか。日本は「腰社会」だったのではないでしょうか。


「あの野郎ムカツクのだ」という言葉は何時頃から言うようになったのでしょうか。

 わたたしは「ムカツク」は、すなわち「胃が痛む」「食べ過ぎて胃が焼ける現象」が今の若い人たちにあるのではないかと理解しております。

 それもカップラーメンやハーンバークばかり食べていますと、思考能力が単純になり、時には「凶暴化」すると何かの本で読みました。

 わたしの中高生のころは「胸や胃が焼ける」など食べた記憶はありません。「胃が痛む・ムカツク」など、食べたり、飲んだりできるようになったのは社会人になってからです。

 大相撲の世界ではモンゴル出身者が横綱です。大関候補もモンゴル出身者です。日本人横綱は当分出そうもありません。

 モンゴルの子どもたちは、食べた物はすべて血と肉となり、「ムカツク」暇がないのです。まだ「腰」が中心の社会生活なのです。大人も子ども一緒になって「腰」を使って働く環境なのです。

 かつての日本も、一家総出で働いた腰社会ではなかったでしょうか。腰に関する用語が203件もあるというのはその証拠ではないでしょうか。

「腰社会」から「頭脳社会」へと発展してきましたが、果たして「発展」といえるのでしょうか。「頭脳社会」だけがこれから生き残れるのでしょうか。

 コンビニの前でしゃがみこんで「ムカツク」と言っている中高生を見ていまして、またへんな再発見しました。

「サル〜人間」への進化論を思い出しました。もしかしたら近い将来「人間〜ゴリラ」へと進化?するのではないでしょうか。

 そうだ!なるべく早く「人間〜ゴリラの進化論」を世界人類学会へ発表する「論文」を書かなければいけません。

 あぁ。これ以上「頭脳」を使うことははやめましょう。
「脳」に関する用語は111件でした。わたしに理解できましたのは《脳足りん》だけでした。

 最近、粘り腰がなくなり、腰が据わらなくなり、腰を抜かすことが多い今日この頃です。                                       

(2005年2月15日)


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