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[最終回]「昔、昔、若い人がいました」

「むかし、むかし、おじいさんとおばあさんがいました」と孫に昔話をしているうちに大きな矛盾に気がつきました。

 それは、現代は「お爺さん、お婆さん」があまりにも多いことです。昔は、お年寄りの人口が少ないため「昔。昔、お爺さんとお婆さん」のお話が貴重であったと思います。

 あと数年もすると若者とお年寄りの人口比が逆転してしまいます。そうなりますと、50年後には「昔、昔、若い人がいました」ということになるのでしょうか。

 それに数年もしますと「団塊の世代」といわれます人たちが、60歳の定年を随時迎えることになります。一般的には1947年〜1949年までに生まれた世代を「団塊の世代」と呼ばれています。

 この世代の人口比は一番多く、わたしの世代(1943年)も含めますと、膨大な人口比になります。

 それでは「お爺さんとお婆さん」の定義は何歳なのでしょうか。わたしが思いますのには「80歳以上」だと思います。

 こう考えますと「60歳〜70歳は働き盛り世代」と見なければなりません。また、わたしの知人で60歳代で働いている人はいます。もちろん歳相応な仕事をやっております。また、現役と同じ勤務体制で働いている人もいます。

 逆に働きたくとも「働けない人」もおります。いや、圧倒的に多いかもしれません。受け入れてくれる職場がないのです。
 そういう「お前はどうか」と、問いかけられますと。

 ハイ。定年10年前から、着々と草野球審判ざんまいの今日を準備しておりました。何よりも現役時代と違う点は、若い人と接する機会が多くなりました。それに付随して若い女性とも近距離で接して、話しかけたりする幸運なこともあります。

 おそらく草野球審判員をやっていなければ、こんな「幸運」は永久になかったと思います。

 同年代のグループに一度入りましたが、わたしの「気質」には合いませんでした。このわがままな「オヤジ」は組織に縛られることが大嫌いなのです。

 そうそう「60歳〜70歳は働き盛り世代」の話でした。はっきり申しあげて、この世代を利用しないのはもったいないです。いろいろな「ノウハウ」をたくさんもっています。

 30歳、40歳代の経営者がいろいろな「試み」「冒険」をしておりますが、ぜひこの世代を利用することを考えてください。古い体質の経営者にはこの世代を利用する能力はありません。

 日本経済は中高年を抜きにしては成り立っていけないのです。人口比率で圧倒的に多いのです。そして百年後には
「昔、昔、お爺さん、お婆さんがいました」と言えるような人口比率にしてください。

「働け・働け ワッせ!・ワッせ!」も今回で最後になります。最終回にこんな立派?なことが書けるなら「オオクラ大臣」にでもなればよかったのに。

 いや、いや「ストライク?」といいながら、ベンチの女性を横目で見ている「オヤジ」が分相応かもしれません。(終わり)

(2005年7月1日)




「働け・働け ワッせ!・ワッせ!」永い間ご愛読ありがとうございました。くだらないことを愚だ愚だと書きなぐりましたが、オヤジの独り言と思ってください。
 そうだ!次回の連載は「オヤジの独り言」に決めました。「グェッー。たまんないー」と思わないでください。


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