思うがまま…

臼井淳一
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(31)「もう少し資本論でも読むべかなー」

★「野党の時には、沖縄からアメリカは出て行ってほしかったが、与党になるとそんな単純な問題ではないことが分かり、やはりアメリカは沖縄にいてほしいです」

★「会社の経営上2千人の希望退職者を募集しました。3千人もの応募者がありまして、これでは経営は成り立たなく困っています」

★「ギリシャの暴動で株価が下がり、日本経済も打撃を受ける。ギリシャですよ。アメリカではないのですよ。考えられない」

 この三ツ★に共通点があります。そのからくりを解いてみたいと思います。意外と答えは簡単なのです。

「資本主義社会体制」ではもうダメだということなのです。なぜダメなのかといいますと「自分の足で立っていない」「自分の足で歩こうとしない」「足に鎖がかかって歩けない」。

 最近、野球の審判で親指の先端に「投球」を直撃されました。それは、それは痛かったです。医師の話では「親指の先端にも骨がありますが、ギブスはできません。自然治療に任す以外ありません」

 二週間経ち、腫れもひき、痛みもなくなりました。その間、親指の痛みをこらえながら「審判」をしました。すると不思議なことにもう片方の足の親指も痛くなり、腰、脛、膝も痛くなって来ました。

 医師はさらにこんなことも言いました。
「たかが親指ですが、無理をしますと身体全体が歪んできます」

 わたしの個人のことなので静養すれば身体全体が歪むことなく元に戻ります。また、自分の足で駆けることも少し出来ます。

 この三ツ★は「資本主義社会体制」が完全に歪んでいる証(あかし)なのです。この歪みを国民に押し付けるのも「資本主義社会体制」なのです。

 思うがまま…の第一回に(1)カールマルクス「資本論」ちょっとだけよ
 http://www.mbua.net/usui/omougamama/om-001.html

【「資本論」をちょっとだけ読んで40数年が経ちました。永久に続くと思っていました資本主義社会体制は、わたしの「動物的勘」ですが、永久に続くどころか、もしかして資本主義社会体制は、この地球を滅ぼすのではないかと最近思うようになってきました。】

 こんなことを書いて2年が経ちましたが、意外と早いテンポで「動物的勘」が当たり、いろいろな矛盾の拡大が進んでいます。
 テレビ・ラジオでも評論家という肩書きでもっともらしい発言をしています。先日もこんなことを言っていました。

 「鳩山さんだけ責めてもダメなのよ。みんなで考えなきゃ」

 もういくら考えてもダメだとしいうことが判っていません。結論は二つしかありません。沖縄の基地を全部東京に持ってくるか。それが嫌ならアメリカに帰っていただくかです。

 と、女房と娘が言っておりました。家庭内でも段々と意見が一致してくるようです。

 2千人の希望退職者に3千人の応募がある「飛行機がいつ落ちるか分からない。もうこんな会社でやっていられないわ」ですね。

 そのうち「こんな日本にいられるかい」になるかもしれません。と思いましたが、ギリシャの暴動が世界経済を動かす時代です。
 「こんな地球にいられるかい」が正解かもしれません。とは申しましても地球以外にわたし達は住むところがありません。

 社会の歪みを直して、地球の歪みに広がらない方法を考えなければなりません。

 「もう少し資本論でも読むべかなー」


(2010年5月15日)


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