思うがまま…II

臼井淳一
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(21)巨人軍に入った夢をみた

 30数年前ごろに「日本陸上選手権」を国立競技場に見に行ったことがあります。自宅に帰りますと、女房がこんなことを言いました。

「お父さん今日走ったの?」
「なに?」
「近所の人と話していたら、臼井淳一という人が国立競技場で日本新記録を作った話をしていたわ。私はお父さんも行っているのよ。と話したの」

「バカ、バカ、運動会と違うのだ。臼井淳一というのは同姓同名の走り幅跳びの有名な選手だ。俺が国立競技場で走るわけがないだろう」

 これ以上の会話はしなかったことを覚えています。

 夢の話ではありません。本当にあったことです。



町田市立陸上競技場
町田市立陸上場競技場は国立競技場と同様
の仕様で造られた高品質のトラックです。


 今回は1月2日にみました初夢の話をします。場所は東京・銀座の読売新聞社社長室です。

渡邉「臼井君たのむから巨人軍に入団してくれ」
私「もう歳ですから無理ですよ」
渡邉「長島君だって頑張っているよ。君より歳は上だよ」

私「分りました。年俸など提示してください」
渡邉「年俸はなしだ。出来高払いだ」
私「出来高払いですか。具体的に言ってください」
渡邉「ヒット1本50万円で、エラー一個100万円でどうだ」
私「分りました。読売ランドのジャイアンツ球場の使用と寮には入れるのですか」
渡邉「寮ではなく自宅でやってもらう。練習場は君の近くに良いグラウンドがあるだろう」


グラウンド
このグランドは少年野球専用で大人は使用できません

私「こんなグランドでもお金がかかるのです。球団で出していただけるのですか」
渡邉「自腹・自腹だ。たかが2時間で千円だろう。ケチケチするな」

私「分りました。ユニーホームとか背番号は決まっているのですか」
渡邉「そんなものありっこないわ。なにしろねー。この話は君と僕の密約だ」
私「オーナーは密約が好きですね。私も江川選手並の扱いですか」

渡邉「密約をしていないとなんとなく落ち着かない性質でね。今回はマスコミにバレないようにするからね」
私「分りました。年俸に色を付けていただくとありがたいですが」
渡邉「分った。これはポケットマネーだがとっといてくれ」
私「えっ?500円玉一個ですか?」

渡邉「文句があるなら契約はしないぞ」
私「契約ではないでしょう。正しくは密約でしょう。マスコミにばらしますよ」
渡邉「それだけは勘弁してくれ。ほらもう一個やるから」

 あきれ果ててここで眼がさめました。それにしましても後味の悪い初夢を見てしまいました。今年は良いことはないだろうと思いました。

 あろうことにこの夢の続きを1月22日に見てしまいました。

渡邉「臼井君。申し訳ないが契約を破棄にしてくれないか」
私「オーナー契約はしていませんよ。密約ですよ。それも密約金は500円玉2個いただいただけですよ」
渡邉「その密約金の500円玉2個が問題なのだ」
私「どうすればいいのですか」
渡邉「ここに署名と捺印してくれないか。証拠が残ると大変なことになるのだ」

 用紙にはこんなことが書かれていました。
1、臼井選手とは読売巨人軍は契約も密約もしていません。
2、契約金及び密約金も渡しておりません。

両人は1と2を厳格に守り、マスコミなどに一切公表しないこと。もし1.と2の約束を破った場合には、臼井選手は1億円を巨人軍オーナーに支払う。巨人軍オーナーが約束を破棄した場合は500円玉一個を臼井選手に支払う。

読売巨人軍オーナー 渡邉恒雄 印
野球選手      臼井淳一 印
                  2012年1月22日

渡邉「ここへはんこを押してくれ。それと500円玉2個を返してくれ」
私「オーナー。はんこも押しませんし、密約金は返しませんよ」

渡邉「コラ。俺を誰だと思っているのだ。球界にいられなくなってもいいのか。はんこを押せ。密約金を返せ」
私「やだ。やだ」

「押せ。押せ。500円玉2つ返せ。返せ」
「やだ。やだ。やだ。やだ」

女房「お父さん。なにうなされているの?」

 あぁ。夢だったのか。ちくしょうこんな夢は二度と見ないぞ。それにしても渡邉ってヤローはけちなヤローだ。あぁ。夢だったのだ。ところで500円玉2個はどうなったのかなあ…


(2012年2月1日)



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