思うがまま…II

臼井淳一
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(23)あぁ、それなのに

 今日から3月です。今年ほど春が待ち遠しい年はありません。早く梅の花が満開になり、桜の開花便りが話題になって欲しいです。


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3月といえば昨年の11日を忘れることができません。忘れることができない悲しい『出来事』が歳とともに増えてまいりました。

「復興・復興」といいながら国は何をやってくれたのだろうか。また、復興の遅れの原因が「原子力事故」にあることはこの一年ではっきりしてきました。

3・11以降の東北地方及び関東各県を含む地域が、眼に見えない放射能に汚染されています。それにともない衣・食・住も汚染され、さらに働く場所まで復活されていません。

地震大国日本は過去にM8クラスに8回も襲われているのです。原発汚染がなかったので復興もスムーズに行きました。原発汚染がいかに復興の妨げなになっているかはっきりしてきました。

あぁ、それなのにまだ「再稼動」の道をあれこれ探っています。巷の噂では「日本各地で何時、大きな地震が来ても不思議ではない」といわれています。

3・11以降はっきりしたことは、国はわたしたちを守ってくれないことです。自分の身は自分で守るしかありません。原子力発電は休止になっていますが、大きな地震が来た場合には安心できません。

あぁ、それなのに巷の噂が現実になり原発事故が起こりましたら、日本国内は逃げる場所はどこにもありません。
横浜のイギリス小学校の児童が、3・11以降いまだに帰国したままなので閉校に追い込まれようとしています。

外国では日本は住めない国だと認定されているのです。

あぁ、それなのに政治家は痛みを分かち合ってくれません。痛みどころか消費税を上げようとしています。
その代わりに自分たちは議員の定数を80人減らして、これでお互い「痛み分け」を押し付けようとしています。

痛みを分けあうならば、議員定数を減らすのではなく「政党助成金」をなくせば、議員200人分ぐらいのお金が浮くのです。
なんだかんだ言ってやろうとしません。驚くことに「政党助成金」をもらっていない政党がいるのです。

あぁ、それなのに「政党助成金」をもらっていない共産党の分まで他の政党で山分けしているのです。
この事実を知った時には、思わず「そりゃないよ。インチキだ。他の政党は詐欺集団の集まりだ」と思うのはわたしだけではないと思います。

共産党に文句を言いたい、山分けされた「政党助成金」を一旦頂いて被災者へカンパしてはどうか。お堅い政党だからできませんか。

あぁ、それなのにそれを良い事にして、議員を80人も減らすのは、民意が一層国会に届かなくなるばかりです。それだけでなく80人減らして、その分をまた「山分け」するに決まっています。

あぁ、それなのに年総額320億円の「政党助成金」は本当に必要なのか。企業からもちゃかりもらっているではないか。320億円の血税を返そうとしないのか。

あぁ、それなのにテレビに出てくる「評論家」は320億円について「だんまり」を決め込み、議員削減ばかり唱えている。

あぁ、それなのにこれまた、橋下・維新の会をマスコミは持ち上げて、国民の不満を解決してくれる「人」のように幻想を抱かせている。

あぁ、それなのにこの男、市の職員に対して「思想調査」と称してとんでもないことを平気でやっている。
歴史は繰り返すというが、橋下という男はヒットラーみたいな男だと誰も気づいていない。

あぁ、それなのに3・11の負の遺産を逆手に取って、国民にがまんと忍耐を押し付けている。
足元から大きな揺れが再度きたらどうするのか。この国の政治家はなにも考えていない。

あぁ、それなのに日本のマスメデァは、この国を真剣に建て直そうとはせずに「政党助成金」をもらっている政党を擁護している。
「事」の真実を報道しないマスメデァに騙されては「自分の身を守る」ことは絶対にできない。

「あぁ、それなのに」にはもういやになった…


(2012年3月1日)



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