思うがまま…II

臼井淳一
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(36)病気と仲良く・馬とも仲良く?

 今年に入りまして手術を1回、検査を2回行いました。こんなことは長い人生の中で初めてのことです。
 また、友人や知人が脳梗塞やがんに侵されて病気と闘っています。審判仲間でも奥様やご家族の病気、本人の体調不良等で審判ができなくなったりしています。

「母が亡くなりました。100歳を超えているので今日の審判を終えてから故郷(くに)に帰ります。」

「90歳の母が入院したのでいつ故郷から連絡が来るかもしれないのでしばらく審判を休みます」

 人それぞれです。わたしなどは父・母も60歳代で亡くしているので、90歳まで生きたら「おめでたい」などと思ったりします。まあ両親よりいくらか長生きしているので「勝ったぞ」と、昔の悲しみを忘れています。

 あぁ忘れていました「検査」の話です。2年半ぶりに胃カメラを飲みました。この医師ははっきり言ってくれるので気持ちがいいのです。が、その反面「こんどはなんていわれるか」ドキドキします。1年半前の大腸カメラ検査の時には「でかいポリープがある。取りきれないので市民病院で取ってくれ」と言われました。
 今回は「まぁ。いいでしょう」で終わりです。ホッとしました。

 次は「耳鼻咽喉科」に初めて行きました。きっかけは喉と舌に「違和感」と「痛み」を感じるのです。それも一週間も続きました。ネットで喉頭がん、舌癌といろいろ調べましたが、すべて該当するのです。

 こうしちゃいられないと思いさっそく近所の耳鼻科に行きました。鼻と口を細いカメラ付きの「検査棒」で入念に調べてもらいました。結果は悪い病気ではなく、鼻に何か異物が入り傷つけたので、喉と舌を刺激しているとのことです。医師の指示通りの薬を3日ほど飲みましたら直りました。




 女房が「お父さんついでに耳が遠くなったのを検査しなかったの?」
 もう検査はたくさんです。

 やはり身近に病んでいる人がいますと、どうしても過敏になってしまいます。ただ眼の手術や検査の時にでも毎日のウォーキングは続けました。

 それと一向に上達のしない乗馬です。70歳以上は「馬券」ではなく「騎乗券」が半額なりました。それも60歳から乗っていないと適用されないのです。暇を見つけては自宅から車で10分の乗馬クラブに通っています。




 乗馬のいいところはたくさんあります。人参をあげるともっとくれと、わたしの肩にすり寄ってきます。とても可愛いです。スポーツの中で相手が動物なのは乗馬だけです。野球の審判よりはるかに「奥」深いです。

 それと最大の理由はわたしより年下の女性が圧倒的に多いいことです。彼女等らとお話しをしていますと70歳であることをすっかり忘れさせてくれます。馬にまたがっただけで「僕は幸せだなぁー」と思う今日この頃です。

 野球の審判をしたり、ウォーキングをしたり、馬に乗ったり、手術・検査をしたりであっという間の5月です。という訳で今年は一度も旅行に行っていません。体力と気力はありますので車で「日本一周」をしたいです。

 したいですが、友人のフーさんが脳梗塞で倒れ、1カ月以上意識がなく、面会もできない状態なのです。気持ちが旅行どころではなくなります。

 今、わたしはウォーキングをしたり、馬に乗ったりで「いい思い」をしています。さらにこれ以上のことは自重しませんと、罰(ばち)が当たると思います。本当はとっくに罰(ばち)が当たってもいいはずなのです。




 そうそう表題の「病気と仲良く」する方法は、気になる症状が出たらすぐに検査です。その間もじっとしていないで体を動かすことです。気持ちの上で負けないで「命より病気を大切」にすることです。

 「命」などというものは何時果てるか誰も分からないのです。今、この瞬間に生きていることに感謝の心を持ちたいです。70歳を過ぎて「人生とはなんぞや」が分かりかけてきました。

 モンゴルの草原を馬で走る「夢」を何とか実現するために「病気と仲良く・馬とも仲良く」しながら生きるのもこれまた楽しいことです。


(2013年5月1日)



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