臼井 淳一

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(2)ガキどもに右ストレートを!


 小田急線のある駅から、仕事の都合で午後3時ごろに乗車しました。高校生と見られる5、6人の男子生徒が乗り込んできまして、携帯電話の着メロをがんがん鳴らしていました。よっぽど注意しようと思いましたが、私のバイぐらいの体の「ガキ」だったので止めました。

 実は先日、電車の中で足を広げている青年に注意をして、「ジッと睨まれ」あまりいい気持ちではなかった体験をしました。

 私は右ストレートには自信があります。どれだけ破壊力があるかといいますと、まともにヒットしましたら「ノックアウト」です。野球審判で「ストライク!」と大きく右腕を上げ下げしているうちに、異常に右腕の切れが発達してしまいました。まだ、試したことがありませんが、一度「ガキども」に右ストレートを叩きこみたいと思っています。
  
 話が前後しますが、このごろのガキどもは全く他人の迷惑を考えていません。私たちのガキのころは、悪いことをやれば近所の大人からいきなり「殴られ」ました。弱い者いじめをやれば必ず「反撃」を受けました。
 それはそれで仕方がないと素直にを受け止めました。

 今のガキどもは「素直さ」がないのです。だから反面「恐い」のです。

 よく「キレる」という言葉が使われますが、私たちのガキのころは絶対に「キレ」ませんでした。キレるということは、命と引き換えだと思っていました。

 「いのち」の命は「尊さ」です。簡単に売り渡しはできないのです。命の尊さは「自然」から学びました。周りには動植物がたくさんありました。

 蟻の巣を破壊することにより、3日後に巣を見て蟻の「たくましさ」を知り。朝顔を「むしり取る」ことにより、翌朝の華麗な花の命に心が和みました。
 
 着メロを電車の中でがんがん鳴らすガキどもに、右ストレートをいちいち叩きこんでいたのでは、私の命はいくつあっても足りません。

2001年10月15日




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