【11】親孝行「心配」かけるも親孝行
作  臼井 淳一
挿絵 金光 敏博


 今日は12月1日です。12月というと暮れから正月にかけての「冬山合宿」のミューティングです。山に行くのも楽しいが、その過程がこれまた楽しいのです。とくに「冬山」となりますと、準備が大変になります。

 とくに「冬山合宿」は初心者が多く参加いたしますので、まずは「安全登山」を考えます。夏山と違うことを初心者にミューティングで徹底させるのには時間がかかります。ミューティングで男女でそれぞれ分担して、細かいところまで決めていくのです。今から考えますと、よく「面倒」なことをやったと思います。そのことが今日の「野球リーグ運営」に活かされているのではないでしょうか。あぁ、違うところは「女性」がたくさんいたということです。

 青春は「男女」で盛り上がる。
 今は女房にいじめられている。


きりえ「冬山」


 というわけでお正月は「山」で過ごした時代が10年ぐらい続きました。亡きおふくろには心配をかけていたようです。山支度でいちど実家に帰ったことがあります。おふくろいわく「昨晩、お前が山で遭難した夢をみたよ」と言って「お寿司」をとってくれたことがありました。

 親孝行「心配」かけるも親孝行。

 今、私の娘と息子が「山」をやっていないで本当によかった。と思うことがあります。実は息子が今夏、富士山にいき8合目で高山病にかかり引き返したと聞いて、内心「そうだ。そうだ。山にいくな」と微笑みました。

 ところが、どっこい「カメラで冬の富士山」を撮るのだと、また、挑戦をはじめるみたいだ。
 「挑戦」は青春の特権なり。ですか。

[2001年12月1日]



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